今年初めての横浜にぎわい座です。もう10年続いている風間杜夫さんの独演会です。


1.子ほめ/古今亭きょう介

もう、4~5回目のきょう介さんで、根多は、『子ほめ』『たらちね』『道灌』を聴いた事があり、

この『子ほめ』は、二回目か?三回目です。

若い前座さんらしく元気にハキハキとしたきょう介さん。立派な真打に成長して下さい!


2.饅頭こわい/柳家喬太郎

「明けましておめでとう」の挨拶を口にしながら、もう七草粥も過ぎたのにと、少し恐縮ぎみでした。

更に、好き嫌いの話をしながら『饅頭こわい』へと入る喬太郎。

飄々としていて、喬太郎らしいクスグリが随所に入るのです。

噺とは関係ないけど、また白く成った感じがしました、あの頭。


喬太郎がドッカンと受けた後に、風間杜夫登場。出囃子は蒲田行進曲です。

浅黒く日焼けした顔で登場の風間さん。マクラの最初は、正月に“パラオ”で休暇を過ごした話。

パラオは、親日家な国で日本占領時代を経験。「ひろし」「つとむ」「たけし」「けいこ」「はなこ」なんて名前が少なくない。

更に、“加藤さん”って有名人が占領当日いたらしく、

ファーストネームに“かとうさん”って名前の人がチラホラ居るそうです。

つまり、“かとうさん”では、呼び捨てになるから“かとうさんサン”

つまり、アグネス・チャンちゃんと同じ根多ですね。

この後に、ラサール石井が万馬券を取って、一緒に出ていた俳優連中を連れて風俗遊びした話を振って、『居残り佐平次』へ。

初めて聴いた根多でした。一応、落語には成っていますが…

よったりが算段する場面、品川の廓に上がりドンチャン騒ぎする場面、佐平次が居残る場面、佐平次が下地を持って行く場面、最後の旦那さんとのやり取り。ブツブツ切れた展開でした。


仲入り後、松元ヒロ登場!相変わらずの毒舌漫談。立川談志の思い出トークから、時事根多全開の20分でした。

笑いました。何度聴いても笑います、松元ヒロワールド!森元総理のバカさ加減を皮肉っておりました。

ヒロさんが、膝代わりを終えた後に、再度、風間さんが登場し、十八番の『湯屋番』をやりました。

これは、三回以上風間さんで聴いていますが、いいです。

下手な真打・二つ目より、リズムがよくて間も完璧です。特に、番台での妄想が楽しく展開します。

本人も楽しくやっているのが伝わる一席です。『火焔太鼓』『粗忽長屋』と、この『湯屋番』は、なかなか出来ています。



さて、風間杜夫独演会の点数は、72点で~す。次回は、18日の新文芸坐落語会です。


明日から暫く出張で忙しい!これが終わるまで、落語なしです。