な春風亭柳好、三遊亭歌武蔵、柳家甚語楼、三遊亭金也の四人の会!
その第二回目の「らくごよったり」が、お江戸日本橋亭で開催されました。
1.手紙無筆/古今亭朝呂久
何度か聴いた朝呂久くんの『手紙無筆』です。
喋るスキルは、もう前座を脱出している朝呂久くんですが、
今回のようにリズムが合わない、客の反応と合わないと、
それを自分では、修正できません!二つ目の課題ですね。
2.安兵衛狐/三遊亭歌武蔵
順番が… 本来は、甚語楼の後のハズなのに、歌武蔵登場!!
ネタは、『安兵衛狐』ちょっと珍しい噺です。
五軒長屋に住むヤモメ五人。三軒長屋+二軒長屋の構成です。
三軒同士は仲がよく、二軒同士も仲が良い。しかし!!
三人と二人は、どうも馬が合わないのでした。
そんなある日、三軒長屋の三人が湯島の梅を観に行くことになり、
断るだろうけど、二軒長屋にも声を掛ける。
声を掛けられた源兵衛は、憎まれ源兵衛と呼ばれる天邪鬼!
梅なんて観に行かない、俺は墓を観に行くと言って墓場へ。
そして、そこで若い女性の墓を見付け一人酒盛!!
その墓は、塔婆が傾きシャレコウベが表面に見えていた。
それを源兵衛が持参した酒で回向をする。 すると…
回向された墓の主、若い美女が幽霊になって源兵衛に恩返し!
その噺を聞いた長屋の隣の安兵衛が、二匹目のドジョウを狙って墓へ。
しかし、そんな都合の良い墓は見つからず、代わりに罠に掛かった狐と、
それを皮屋へ売り払おうとする狩人と出会い、皮を剥がれてる狐を、
可哀想だと安兵衛が狩人から買い取り、狐の命を助ける。
そうしたら、この狐が安兵衛の元に恩返しに…
源兵衛には幽霊、安兵衛には狐の女房“のようなもの”が現れたのに、
三軒長屋のヤモメ三人には、全く女性が寄って来る雰囲気もない。
そして、嫉妬に狂って怒った三人は、安兵衛の女房の正体を探るのだが・・・
そんな、ちょっとだけ『野ざらし』テイストな噺が『安兵衛狐』
私は、『野ざらし』が断然好きです。
3.火焔太鼓/渡辺正行
シークレットゲストで、コント赤信号の渡辺正行さんが登場!!
明治大学の落研出身の渡辺さんなので、それなりにできていました。
が!
ネタを覚え立てで、手探りの客前披露でしね。『火焔太鼓』に35分を要しました。
流石に、この噺を20分以上聞くのは、辛かったです。
あと、変なクスグリやハメ事はないのですが、
喋るリズムが、長年の今時のお笑いなんですよねぇー
20分以下で出来るようになり、リズムが古典落語になれば、
普通の真打に負けない『火焔太鼓』になります。
どこまで仕上がるのか?半年後くらいに聞きたいです。
4.時そば/柳家甚語楼
凄く良かったです。この日の会の一番のデキでした。
なんせ、蕎麦を食べる仕草が、完璧です。
特に、不味い方のうどんのような蕎麦を食べる仕草は最高!!
5.味噌蔵/春風亭柳好
超~ケチの噺です。柳好さんのホンワカな雰囲気に、
イマイチ合わない噺に思えたのですが、意外に似合うのです。
この噺を20分以内で聴いたのは初めてでした。
6.井戸の茶碗/三遊亭金也
トリネタですが、ここまでが長くて、ちょっと疲れました。
金也くんの『井戸の茶碗』は、オーソドックスにできてはいました。
しかし、先に聴いた談幸さんのに比べると、キレが足らない感じでした。
高木作佐衛門と、千代田卜斎のキャラも弱かったです。
さて、第二回「らくごよったり」の点数は、80点。