本多劇場での予告通り、6号「柳家喬太郎」がやりました。

伝説の「ブルーライト芝濱」を。

いしだあゆみの「ブルーライト横浜」のメロディーで、これを歌いました。

♪海の夜明けがとても綺麗ね、芝濱、50両と芝濱ー、財布ー拾おって、幸せよぉー

友達呼んで、飲めや歌えの芝濱、50両と芝濱ー

これで開く開く、釜の蓋ぁ~

お前さん!お前さん!しっかりしてよぉー、財布ー拾った、それは貴方の夢の中ぁー


借金だけが増えて行くのよ芝濱、50両と芝濱ぁー、お酒止めよう、働こう。

お前さん!お前さん!堪忍してぇーね、夢ぇーじゃないのよ、ココに在るのよ革財布!

かかぁ、すまねぇー、それじゃ呑むかい、芝濱!革財布と芝濱ぁー、止そぉー飲んだら夢に成る。♪


これに続けて「東京ホテトル音頭」と「大江戸ホテトル小唄」を続けて、熱唱した喬太郎!


「ブルーライト芝濱」、私も忘年会で歌います!

喬太郎の余興に続いて、メンバーが登場!SWAの歴史を語り出しました。


SWAの前身の「東京新作をどり」から、なぜ、SWAとなったか?

最初、白鳥くんが説明しようとしましたが、あまりに不適格なので、喬太郎に交代!

なぜ、「創作話芸」なのか?初期は神田山陽が居て落語ばっかりじゃなかったから話芸にしたと説明しました。

続いて、あのベルト誕生の秘話へ。それから、最初のSWAの地方公演の話に。


とにかく貧乏だったから、金儲け目当てで、大阪~名古屋ツアーをやったが…

台風の直撃を受けて悲惨な事になりながらも、払い戻しが嫌だから、会は強行した。

その様子を語り始めたら、2号/白鳥さんが、嘘ばっかり語るという展開に。


咄家に成る前に、占い師だったと言う白鳥の嘘が、次々に暴露され、

先の大阪ツアーでは、白鳥さんが、上方のSWAを見に来た落語家さんに失礼を連発!最低の打上だった。


白鳥大阪での顰蹙秘話は、SWAの初めての会に駆けつけた上方新作落語の有志20名に対して、

打上の席で「たこ焼は、やっぱり和歌山だ!」と、意味不明の持論を展開。

上方落語の新作メンバーが、「そんなことないで兄さん!大阪のもええのがあるさかい食いなはれ」と言っても、頑として和歌山を主張。

あげくに反論が鬱陶しく「もうお眠むのなので帰ります」とホテルに帰ろうとしたそうです。

流石にやばい!と思った喬太郎が、そんな白鳥に江戸前の啖呵を斬ったそうです。

「おう!何してやがんだい!大阪のお仲間が、こんなにお越し下さってんのに、て前ぇーどういう了見なんだい!謝りやがれスットコドッコイ」

この啖呵に、桂あやめ姉さんが、「久しぶりに、イイ啖呵、聞かせてもらったよ」と言ってその場を〆たそうです。

しかし、ホテルに帰った白鳥さんは、喬太郎と彦いちに「なっ!大阪は勉強になるだろう?」と、どこ吹く風!



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白鳥師のいいかげんさには驚く!

そんな暴露が続きます。

 

 

 


あるSWAミーティングで、突然、「その主人公のキャラは、まるでウバッチュみたいだね」

と、言う白鳥さん。「何なんだ!ウバッチュ」「何に登場するキャラなのか?」

メンバーにそう問いただされると、「有名なSF映画だよ、宇宙ものの代表作じゃないかぁ!」

いよいよ分からないメンバー、更に質問を重ねて、その作品が「スターウォーズ」と判明。

しかし、“ウバッチュ”は登場しない。ようやくチューバッカだと分かり全員ガッカリしたそうです。

 

 


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更に、彦いちとの会話では、「長野の、ローカル鉄道の人!あの思い出何とかを歌っている人」

「誰ですか?そんなヒントじゃ分かりませんよ」「伊藤、伊藤なんとかなんだよ!知ってるだろう!?」

と、言い出して、彦いちが誰だか全然分からないでいると、「アッ!思い出した、伊藤博文」


更に更に、最近有名になった、「なでしこジャパン」を「メキシコジャパン」と呼んだ事件で、

一応、この最初の全員トークコーナーは終了し、彦いちと喬太郎は衣装替えへ。

昇太と白鳥で、着替える10分程度を、SWAの思い出で繋ぎました。

もっともっとやりたかった根多は山程あるけど、予算の都合でダメになった企画もあると紹介。

なんでも、四分割の廻り舞台で、リレー落語とかやりたかったそうです。

 


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そして、この次は、以前、下北沢の「劇」小劇場でやった、

自分以外の他人に扮して、もしも、○○が咄家だったらシリーズ。

この振り返りをやりました。彦一はその時の再現で、

バーベル亭芝浜!! ウエートリフティングしながら芝浜を演じました。

続いて、喬太郎は、金田一耕助で『悪魔の寝床唄』という寝床殺人事件。

二つとも大爆笑のうちに、四人のMyBEST SWA落語です。

 

 


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1.真夜中の解散式/白鳥

これは、『真夜中の襲名披露』というタイトルで演じていた噺を、

今回のSWA活動休止に合わせて、アレンジした白鳥らしい作品。

“襲名”は、林家三平の襲名の寄席での興業で、やって、

当時の会長・馬風師匠が、流石に、嫌な顔をした曰く付きの作品。

一時、よく高座に掛けていましたが、久しぶりに聴きました。

相変わらず、パンダ=海老名家みたいな風刺たっぷりで、

今回も三平批判を展開しておりました。

 

 


2.ハンバーグができるまで/喬太郎

SWAの新作には珍しい、しんみりとした作品です。

離婚した夫婦が3年ぶりに再会し、夫の好きなハンバーグを別れた妻が作る。

夫は、よりが戻るか?と期待しますが、妻は再婚の報告に来たのでした。

心温まる、喬太郎らしい人情噺的な展開をみせる新作落語です。

今日、これをあえてぶつけた喬太郎の気持ちも分かるけど、

俺は、『午後の保健室』みたいな噺が聴きたかった。

 

 


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3.掛け声指南/彦いち

彦いちがSWAで育てたキャラ、ムワン・チャイが活躍する噺です。

何度聴いても笑える作品です。今年、2回目の私ですが爆笑でした。

最後のボクシングの場面が、毎回成長する彦いちでした。

 

 


4.空に願いを/昇太

雨乞いの儀式を代々やっている家の子供が、

運動会のリレー選手に選ばれて、当日の雨を願って、

竜神様に雨乞いするという噺。昇太らしい噺ですね。

この噺を聴いて思うのは、古典の『花筏』『不動坊』『替り目』などを、

昇太がやり出したからこそ、新作にもその技が生きていることです。

他にも、『マサコ』とか『オヤジの王国』なども、同じように思います。

 

 

 


そして、怒涛のエンディングへ!カーテンコールの後、

「俺たちの芸は、決して異端ではありません!

俺たちの芸が王道、標準(スタンダード)と言われる日まで頑張ります」

と、力強い昇太の宣言で、SWAは休止しました。


SWA Final First の点数は、99.9999999999999999・・・・・・・・・・
・点です。