隅田川の花火大会の裏番組として開催された「落語教育委員会」です。

1月以来、震災の影響で伸び伸びだった「落語教育委員会」が、ココよみうりホールをスタートに、

年内は、横浜にぎわい座→町田市民会館→中野ZEROホールと続きます。


さて、今回のオープニングコントは、実に斬新でした。あの島田紳助引退会見のパロディーでした。

紳助役を喬太郎が勤めて、随所に島田紳助引退会見を思わせるフレーズを連発しました。


一番笑ったのは、「ハイ、柳家三三だけには、辞める事を電話で伝えました。

柳亭市馬兄さんにも、電話したんですけど、夏休みで繋がらなくて…」


別に、芸能界を柳家喬太郎が引退すると言うのではなく、このオープニングコントを、今回限りで辞めると言う洒落に満ちた会見パロディーでした。


会場が絶好調に湧いて笑った後に、桂才紫くんが登場して『宮戸川』を。当然ながら、受けません!

才紫くんに続いて、中トリで登場は、喜多八師匠。根多は『付き馬』でした。

この噺、廓噺の中でも、難しいと思うのです。『居残り佐平次』みたいなドラマはありませんからね。

熱演でしたし、喜多八らしい“美しいけだるさ”は有りましたが…

湯豆腐食べるあたりで、私はアキて眠くなりました。


仲入り後、登場したのは、喬太郎。演目は『お菊の皿』この演目を喬太郎で聴くの初めてです。

最高でした。落語家がやる怪談は、こうでないと!と思うエンターテイメント100%の『お菊の皿』でした。

だいたい、青山鉄三が、お菊を井戸で折檻する描写を、あんなに生き生き演じる咄家は過去にありません。

また、お菊の幽霊が見世物として興行にされる場面も!若手の幽霊ユニット「OKK48」が登場しますからね、♪“化けたかった!化けたかった!”とか歌って。


トリは歌武蔵でしたが、先の落語よったりと同じ根多『夏の医者』