久しぶりに、この夕刊フジ主催の落語会に行きました。
喬太郎と三三が共演で、企画をリードするのが桃太郎師匠。
今回は、こんな内容でした。
・元犬/桂宮治
・ぜんざい公社/昔昔亭桃太郎
・鮑のし/柳家三三
・宮戸川/柳家喬太郎
1.元犬/桂宮治
芸協の前座さんで、伸治師匠のお弟子さんです。
私は、彼は二回目で、文化放送での喬太郎の出版記念落語会で『狸』を聴きました。
前回は、大変元気のいい子だと思っただけでしたが、この1年で非常に成長していました。
笑いのツボを覚えた感じで、間が非常によくて、描写・仕草も大したもんです。
正直、昇太んところの昇々よりも、前座ですが、遥かにレベルは上だと思いました。
あまり、芸協の落語会には行きませんが、宮治くんは応援したいです。
2.ぜんざい公社/昔昔亭桃太郎
マクラで、「圓楽党の芸協入りは、完全になくなりました!」と、いつものマクラへ。
芸協の理事会で、会長&副会長が賛成したのに否決された!と、言ってうけてましたネ。
ここからは、定番の圓生師匠が柳昇師匠と仲が悪かった話や、
圓生師匠は、50年も前から、芸協はアマチュア集団だとバカにしていた。
そこまで言うならと、落語協会の寄席へ、桃太郎師匠の奥様に行って観て来てくれ
と、頼んだら、二つ返事で奥様は出掛けて、その感想を桃太郎師匠が聞くと、
「彼方! 落語協会は、プロぽかったワぁ」と感想を漏らしたそうです。
そんな毎度お馴染みのマクラから、『ぜんざい公社』へ。
これまた、お馴染みの根多なんだけど、面白いです。
継続は力なり!何時聞いても、同じところで笑うね。
期待しないからなおさら面白い芸ですよ。
年に1回か2回なら、聴いてもいいよ、桃太郎師匠。
3.鮑のし/柳家三三
去年の11月に小田原の谷津で聴いた根多でした。
この根多は、三三くんに合っています。甚平さんが最高です。
クスグリも今風でGood!! あの辞任した松本大臣を皮肉って、
「なんでそんなに頑固なんだ!」と、言う甚平さんに
「それは、オイラが、B型の九州男児だからさ!」と答える魚屋さん。
ここは、本当に大うけでした。
4.宮戸川/柳家喬太郎
マクラも振らずに根多に入る喬太郎。少しあせっていました。
それにしても、いい間違がうやら、噛むやらで最低のデキでした。
最後に、夢でしたからの「五臓の疲れだ!」のオチまでやったんだけど、
肝心なところで、二回止まってしまいました。残念ですよ。
国立演芸場での扇辰くんとの会での『抜け雀』もそうだったけど、
普通に、ト書き喋りしているところで、噛むんだよなぁー
横業なセリフは、無難なんだけど、説明口調に変わると間違えやカミカミが起こります。
この後、トークショーも有ったけど、早めに帰りたくて聴きませんでした。
さて、桃太郎・喬太郎・三三 三人会の点数は、72点です。
次回は、三三くんが市馬師匠に代わっての三人
会です。