6月1発目の落語会は、にぎわい座での談春独演会でした。
この日は、前座さんなし! タップリの談春独演会でした。
そして演目は、こんな感じです。
1.高田の馬場/談春
成城でのアナザーワールドで五回演じて、ここが六回目。総仕上げです。
ガマの油の口上は、成城の時同様に、談春らしい切れの良いものでした。
更に、マクラから本編への展開もスムーズでリズムが軽快!流れる感じ。
そして、何より違和感が有った“文治師匠のハッピーおじさん”のくだり、
ここが、ちょうど良いアクセントに成って、噺が自然に展開されました。
成城の中日:3日目を聴いたときよりも、かなり完成度の高い『高田の馬場』が聴けました。
2.百川/談春
三井ホールを観た友人から、日本橋なので場所にちなんで『百川』をやったと聞いておりました。
だから、もしかすると、ここにぎわい座でも聴けるかなぁ?と、期待していたらやりました。
昨年は、可朝師匠との二人会の日経ホール、あそこで聴いた『百川』
百兵衛さん、河岸の若衆は、なかなか絶品に演じる談春ですが、
この日も、百川の主人と、医師の“かもじ”先生が同じようなキャラなんですよね。
ここが、噺全体のスピードの変化に合うと、圓生や小三治の『百川』にも負けません。
もう一歩です。名人の域に。
尚、常磐津の師匠“かめもじ”を百兵衛さんに命じて河岸の若衆が呼びにやらせる場面で、
分からなかったら、「かの字が付く有名人」と言って探せ!と命令する部分が飛ばされてしまいました。
ここを飛ばすと、どうも噺のオチが弱くなってしまいます。
さて、立川談春独演会 on 横浜にぎわい座の点数は、88点!
次回は、成城ホールのアナザーワールドの中日です。