冷たい雨の中、池袋まで行って聴きました。
この日は、さん喬さんと鯉昇さんの長講対決!!
対談やって、鯉昇さんの弟子の鯉斗くんが開口一番で出て、
鯉昇師匠が仲トリ、さん喬師匠がトリでした。
その内容は、下記の通り。
0.対談/さん喬&鯉昇
同じ年くらいかと思っていたら、鯉昇師匠の方が、入門は8年さん喬師匠が早く、
年齢は学年で4つ先輩になるようです。鯉昇師匠はああ見えて大卒です。
互いの師匠と協会の話をするのですが、あまり噛合わず。
だらだらと、20分経過して、終わる対談でした。
1.芝居の喧嘩/瀧川鯉斗
『芝居の喧嘩』といえば、立川談志がよく一時高座で披露していました。
十八番とは違うのですが、江戸の芝居風景についての話を交えながら、
その時代の文化や粋を語って、この噺へ入るのです。
また、古今亭右朝師匠や志の輔も、時々、この噺をやるようです。
さて、それらと比べるのは、流石に可哀想だとは思うけど、
この噺をするのなら、幡随院長兵衛の喧嘩の噺くらいは、
マクラで振って、それから入るべきじゃないの?と感じます。
そろそろ、自分が暴走族の総長だった話じゃないマクラ、
噺のマクラを振れるようになって欲しいです、二つ目なんだから。
2.御神酒徳利/瀧川鯉昇
鯉昇師匠の十八番です。善六さんの演じ方と鯉昇師匠独特の間が面白い。
これで三回目になると思いますが、少しずつの進化が見えてプロだなぁーと思います。
3.らくだ/柳家さん喬
権太楼の『らくだ』の後なので、やっぱり、さん喬師匠は緻密で丁寧だと感じました。
細かい描写、特に屑屋さんの酔っていく姿と、らくだの兄貴分から頼まれるお遣いに対する、
気持ちの変化が、よく描けていて、流石、さん喬師匠と思いました。
さん喬師匠のでは、らくだの兄貴分の名前が、丁目半次ではなく、濁酒の政なんですよ。
“どぶろくのまさ”じゃ、間抜けですよ。
あと、かんかんのうを屑屋さんが、次第に口ずさむようになる演出も面白いんです。
それでも、権太楼の『らくだ』の方が、らくだらしいらくだですけどね。
さて、第二十一回新文芸坐落語会の点数は、80点!!
次回、第二十二回新文芸坐落語会は、たい平&昇太二人会です。