【2011.04.24】
第四回 遊雀玉手箱 on 内幸町ホール
今回のシークレットゲストは、遂に、芸協系の芸人ではありませんでした。
なんと!三遊亭白鳥。このやり方なら比較的豪華なゲストが呼べますネ。
落語協会時代の人脈アリのの、立川流・圓楽党からのゲストなど・・・
まぁ、圓楽党は、兼好くんくらいしかシークレットゲストって感じじゃない。
それより、上方から呼んで欲しいネ、シークレットゲスト。
さて、オープニングトーク。緞帳が上がっても、これまではシークレットゲストが、
誰だか分からないので、ザワザワっとした感じのオープニングだったのが、
いきなり、あの“白鳥着物”で、あの頭ですから・・・顔を見せる前の段階で、
場内から笑いや拍手が起こりました。
オープニングトークは、前回新文芸坐でのトークを柔らかくした内容で、
5分程度で終わりました。
遊雀くんの『明烏』は何度も聴いていますが、可も無く不可も無く。
彼には珍しい平凡な演出です。そして、甘納豆を食べないんですよ多助。
あの甘納豆がない『明烏』は、どーも私は好きになれません。
続いては、『電話の遊び』、上方落語の『電話の散財』です。
雲助師匠がやりますね、上方風にハメものをふんだんに入れて。
遊雀くんも雲助師匠から、稽古を付けて貰ったそうです。
珍しい根多です、陽気で、上方の香りが漂う一席です。
まぁねぇ、電話が混線していた時代の噺でねぇ、
明治にできた噺やそうですが、デジタルの携帯電話時代になってもナンセンスは健在。
三遊亭白鳥が、「馬鹿馬鹿しい」と言ってましたが、それでいいのです。
時代を感じるナンセンスな一席!! 短い噺ですが面白かったです。
仲入り前に白鳥登場。何を掛けるのか?と思っていたら意外な一席。
圓丈師匠の『一ッ家公園ラブストーリー』を、かなり変えて演じました。
本人のブログで、この噺に挑戦しているが、上手く演じられない悩みを吐露していました。
しかし、デキは悪くなかったですよ、ただし、原作の香りもしませんけどね。
圓丈と白鳥とでは、新作でも落語スタイルがかなり違うからなぁー
もう少し、回数を重ねて演じると、白鳥的な個性も聞けるのか???
仲入り後、遊雀が再び登場!! トリは『居残り佐平次』でした。
談春の域には、まだまだですが、飄々として時に激しく、時に陽気な佐平次。
遊雀くんの良さ満開の『居残り』でした
。