1970年に大阪で開催された万国博覧会。そのメイン会場が「おまつり広場」で、設計は当時の日本を代表する建築家・丹下健三。万博のテーマ「人類の進歩と調和」にふさわしい銀の大屋根が計画されていく中、そんなもんは進歩でも調和でもない!といって一石を投じたのが岡本太郎だったという話です。彼は、その大屋根を突き抜く巨大モニュメントを計画し対抗した。それが『太陽の塔』なんです。

マーズ3世のブログ-太陽の塔

工業化する日本社会に対して「人類の進歩と調和」とは何なのかを問いかけた作品だったんでしょうね!

ところで、この作品の名前がどうして『太陽の塔』になったのか?ここでは書きにくいので、興味のある方は調べてみてください。ヒントは石原慎太郎(東京都知事)ですよ(*^.^*)
‎10年ほど前に岡本太郎の『今日の芸術』を読んだ時、アートやデザインに関わる者として、大きな勇気をもらった事を思い出します。今日はその太郎さんの生誕100年の日、NHKでも今日から4週にわたって「太郎の塔」というドラマをするらしい。楽しみだ!

今、『今日の芸術』をペラペラとめくってみて、自分で線をひいたところを読み返してみた。
「正しい図画教育とは」
どこの学校に行っても見られる風景ですが、ほとんど同じようにうまくできた絵が。べたべた二重丸や三重丸で飾りつけられ、教室の壁にはりだされてあります。あれはたいへんいけません・・・・ぜったいに困ったことなのです。あんなことをするから、多くの子どもが、だんだん絵をよろこんで描かなくなって、人間的にも不明瞭になってしまうのです。
絵を描くことーそれは評価されるのが目的ではありません。・・・・・自分のうちにあるものを外に投げ出す。本能的な表現欲、その衝動がいかに自由に、直接にあふれだし、結晶し、定着させるか。それが根本です。人に喜ばれようが、ほめられようが、ときにたいへんな商品価値を与えられようが、そんなことは二義的でしかありません。・・・・・・・
・・・・子どもたちに専門の技術を習得させるために、絵を描かせているわけではないのです。自由な感動を率直に表現させ、人間的な自信をもたせることが目的のはずです。・・・・・

という具合に、太郎さんの熱いメッセージが綴られています。アートを目指している人は勿論、若者から子育て中のお母さんまで読んで欲しい一冊です。で、昨日の帰りに、太郎本をもう二冊買ってきてしましました。
マーズ3世のブログ-太郎本


友達から教えてもらって、google Art Projectの事を知ったのですが・・・
や~googleって会社、本当に凄い!!

世界の有名美術館とタイアップして、美術館の中をgoogle earthのように歩けるだけでなく、展示作品1点1点を、筆圧や劣化の具合まで高精度に撮影したものが見れるんです。
アート好きな方は必見ですね!



☆google Art Project☆