私は今まで数々の霊障を受けてきました。それは自分の身体だったり心だったり、瞬間移動もタイムリープもあります。ただ、今浄霊を行っている方も、先祖の強い因縁によって強烈な霊障を受けていました。この方は会社の帰りに自宅マンションのエレベーターに閉じ込められたことがあるのです。その日はいつもと同じように、仕事を終えていつもと同じ帰宅電車に乗って、いつものように夜８時にマンションに着きました。マンションのエントランスを入って、郵便物をチェックした後、エレベーターのボタンを押しました。エレベーターは無人で１階まで降りてきました。周囲に人がいないのを確かめて、一人でエレベーターに乗って、6階のボタンを押しました。そのとき何か急に接触が悪くなったように、室内の灯りがビリビリと点滅しました。しかし、行く先は6階のボタンを押していますから、エレベーターはどんどん上昇していきました。しかし、4階を過ぎた頃に、いきなり室内の明かりが消えました。エレベーターの中は真っ暗で、行先を示すボタンと階数の表示だけが点灯しています。その瞬間、「困ったことになった」と思いましたが、6階はもうすぐですから、無事に着いてくれることを祈りました。しかし、６階が近づくとエレベーターはぐんぐんとスピードを上げて上昇を続けました。階数の表示は6階を過ぎて７階が点灯しています。さらに８階９階と階数表示が点いていきます。このマンションは７階建てなので、そもそも８階９階の表示はありません。それなのにエレベーターは上階へ上がっていったのです。
そして10階を過ぎて11階が表示されたとき、突然何かにぶつかったように“ドカーン”という衝撃音と共に、人の乗る“乗りかご”は、大きく揺れて止まったのです。この方は恐怖で全身から冷や汗が吹き出し、思わずその場にへたり込みました。しかし、“乗りかご”は左右に揺れながらも転落することなく留まっています。
～もし、ここで”乗りかご“を吊るしているワイヤーが切れたらどうなるだろう… 1階に転落した”乗りかご“はつぶれて、その中で私もつぶされて死体で発見されるだろう～
そんな情景がリアルに頭に浮かんできました。相談者は“乗りかご”が揺れないように静かに立ち上がると、行く先表示ボタンの隣にある”非常連絡ボタン“を押しました。しかし、何度押しても誰も出てきません。不安と恐怖が最高潮に達したため、この方は非常停止ボタンを何度も叩き続けました。するとスピーカーからは、ホラー映画の音声のような、”断末魔の叫び声“が聞こえてきました。何を言っているのか、耳を澄まして言葉を拾うと、男の低い声で”死ね、ここで死ね“と繰り返し叫んでいるのです。この方はすぐにスマホを取り出して助けを呼ぼうとしましたが、電波は届かずに連絡を入れることもできません。
時間は夜8時ですから、辺りはシーンとしています。“大声で助けを呼べば誰かが気づいてくれるかもしれない”そう思い、ありったけの大声を出して助けを呼び続けました。しかし何の反応もありません。考えてみればあるはずのない11階で“乗りかご”は止まっているのですから、どれだけ助けを呼んでも声が届くわけがないのです。この方はもう助けを呼ぶことは諦めて、誰か住人がエレベーターに乗ってくれるのを待つことにしました。暴れて“乗りかご”を吊るしているワイヤーが切れたら元も子もないからです。（2）へ続く。
２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者：霊能者ＳＨＵＮ（シュン）
■四六判２４８頁
■定価1６５0円（本体1５００円＋税10％）
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章：地球の誕生と人類の出現
第一章：霊界の存在とその仕組み
第二章：人の縁の不思議
第三章：心霊スポットが危険な理由
第四章：霊障は理不尽なもの
第五章：先祖と私たち
第六章：この世の上手な過ごし方
