またある人は、毎晩のように金縛りに遭って、朝起きると体のあちこちに痣や手形が残っていました。そして金縛りが始まる前には、必ずその予兆があるので、その瞬間に頑張って目を見開いて、お経を唱えてみたのです。ただ、お経と言っても経本を買ったわけではありませんし、知っているお経もありません。そのため見よう見まねで「何妙法蓮華経、何妙法蓮華経、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と声を出して繰り返しました。すると耳鳴りのような低い声が耳の奥でこだましたのです。じっくりとその言葉を拾ってみると、「そんなもの効かないぞ、そんなもの効かないぞ」と、そう繰り返していたのです。
同じようにこちらが霊に対してそれに対抗するようなアクションを起こした結果、さらにきつく攻撃された人もいました。その人は寝ていた時に体が重くなって苦しくて目を開けました。すると知らない男の霊が体の上に載っていました。金縛りに遭っていたわけではないので、ベッドに横になったまま知っていた般若心経を唱え始めました。すると体の上の男は、今度は両手でその人の首をギリギリと締め出したのです。般若心経を唱えたことで載っている不浄霊を退散させるつもりが、逆に首を絞められたのです。しかも首の骨が折れるほど、強く絞められてそのまま気を失いました。そして朝起きると首には紫色の手形がハッキリと残ってました。
私も除霊や浄霊をしている最中に不浄霊に向けて言葉を発することはあります。ただそれはコミュニケーションとは全く違います。普段はマントラは唱えても言葉はしゃべりません。ただ、除霊や浄霊中に憑かれていた人を通して、不浄霊が激しく抵抗してくることがあります。私に向かって「帰れ!」とか「くたばれ!このやろう!」と悪口雑言をぶつけてくるのです。これは憑いている不浄霊が憑かれた人を通して発した言葉です。こうなると憑依されている人の顔もまともではありません。顔からは血の気が失せて目は白目をむくときもあります。それはまさに悪霊の顔です。こういう状態になると、一刻も早く退散させなければ、憑かれた人が危険になります。そのときは私も大声でマントラを唱えながら、「この娘から退散しろ!」とか「お前のいる場所へ帰れ!」と言って、不浄霊と戦います。
さらにずる賢い不浄霊は、除霊中の人から悪口雑言でなく、普通に語り掛けてくることがあります。
「お金が欲しいか?お金のありかを教えてやろうか?」「女が欲しいか?いい女を教えてやろうか?」
不浄霊は狡猾ですから薄笑いを浮かべながら静かにそう話しかけてくるのです。そのときに拒否であっても返事をしてはいけません。「いらない」と答えた瞬間に、その不浄霊と私の間に道が出来ます。それは会話をしたことで“コミュニケーション”が成立したからです。ですからこういう場合は、何を言われても一切答えることなく無視をして、さらに強くマントラを唱えることしかしないのです。そうすると不浄霊は私とつながることは諦めて抵抗を続けますが、私は自分の持っている武器をすべて使って不浄霊を退散させます。
ここまで厄介な霊はめったにいませんが、霊的な波長が合っただけでなく、“古い霊”や“強い因縁を抱えた霊”は、憑いた人から容易には離れません。そう言う状態になったときに霊と戦う武器を持っていない皆さんが、下手に挑発したり、つながることは危険なので、霊には話しかけたり、対抗したりしない方が無難なのです。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方