昨日、気象庁は九州・四国・中国・近畿地方の“梅雨明け”を宣言しました。東京でも今日は最高気温35度予想で猛暑日になりそうです。いよいよ“夏本番”になってきましたが、そうなると外で仕事をしている人たちは大変厳しい状況になります。私の仕事では敷地に結界を張ったり、お墓や木々の伐採や移動で“魂抜き”をするとき以外は、外での作業はありません。ただ、この暑さの中で屋根の上で作業をしている人や直射日光の下で一日中立ち仕事をしている人が如何に過酷なのかは容易に想像できます。つい先日も外で作業をしている職人の親方が、神々の専門分野について書いた私のブログを読んで質問をしてきました。

「シュンさん、この暑さをやわらげる神様はいますか?我々は毎日、外で作業をしていますので、暑さ対策をしていてもフラフラになります。そのため辞めていく職人もいます。神様に祈願して何とかなるならぜひお願いしたいのです」

 このように尋ねてきたのです。私はこの申し出はもちろん断りました。私には天候を左右するような大それた力はありませんし、“厚さ対策”に有効な神様というのもすぐには思い浮かばなかったからです。ただ、一息ついて考えてみた時、間接的に“厚さ対策”になる神様は何人かいますので「それらの神様に手を合わせてみたらいかがですか」と連絡しました。

 まず、思い浮かんだのは「カグツチ(軻遇突智神)」です。カグツチはイザナミ(伊邪那美)産んだ子供ですが、出産のときに産道をやけどしてイザナミは命を落としました。それはカグツチが火の神であり、熱の象徴だからです。そのため怒った父親のイザナギ(伊邪那岐)によって斬り殺されて、そこから多くの山や川の神様が生まれたという伝説があります。そのため“火災除け”や“火や熱を制御する神様”として、信仰の対象にもなっています。

 また、太陽神である「天照大神」に敵対した神様として、「古事記」や「日本書紀には「天香香背男(あめのかぜせお)が登場します。この神様は、“光に背く者”と言われ、星や夜、影や災厄の象徴とも言われています。熱や光に対抗する神様ですから、その力におすがりすることは、暑さ対策の理屈に合っています。

 さらに「罔象女神(みつはのめのかみ)」は水の神であり、清涼・浄化、水の恵みを司ると言われています。日照りが続いけば、農作物に大きな被害が出ます。昔は、そのために神職や巫女を呼んで“雨乞いの儀式”をすることがありました。そういったケースで「罔象女神」に祈願することがしばしばあったのです。“水や清涼の神”と考えれば、暑さ対策に合っています。

 日本の神道における「八百万の神(やおよろずのかみ)」とは、自然界のあらゆるものに神が宿るというアニミズム的な(=自然界のあらゆるものに霊魂や精神的な存在が宿っているとする信仰や思想)信仰に基づいた概念です。しかし、前回紹介したギャンブルの神様から、暑さ対策の神様までいらっしゃるとは改めて、その器の大きさ・奥深さに驚かされます。

 

 

2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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