第１５５７回　有効期限

　最近、結界を張っている家の中でしばしば霊に憑かれた人がいました。そもそも結界はその中に入り込む不浄霊を１００％ブロックできるものではありません。私の家では、私が霊を呼び込む力が強いので3重に結界を張っています。家の隅には大きなモリオンやカミナリ水晶を置いて結界の基点にしています。それだけ強力に結界を張っていても、時々入り込んでくる不浄霊はいます。結界は霊の侵入を１００％ブロックできるものではありませんが、結界の中は霊にとって苦しい空間なので早めに退散していきます。そうすることで霊障を防いでその中の人を守るのです。

　しかし、それにしてもこの方からは頻繁に除霊の依頼が入りました。私はその都度、除霊を行って対処してきましたが、疑問に思って家の中と、結界の基点に使っているパワーストーンの画像を送ってもらいました。するとしっかりと張ったはずの結界が緩んでいて隙間が出来ていました。また、基点に使っていた4本のパワーストーンのうちの1本が、消耗してパワーが無くなっていました。私は消耗したパワーストーンに加えてその場所を守る新しいパワーストーンを送りました。そして改めて4本のパワーストーンを基点にして結界を張り直したのです。それからは今に至るまでその人から除霊の依頼は入っていません。新しく張った結界が機能しているのだと思います。

　結界は霊的な間口が広かったり、霊的に悪い場所だと常に外からの圧力にさらされています。その力を抑えて家の中を守りますが、それは一度張れば“未来永劫有効”と言うことではありません。何年も時間が経過すれば、結界の基点（柱）が傾いて隙間が出来てしまいます。不浄霊はそこから入り込んでくるのです。その家では結界を張ってからすでに4年が経過していました。結界の有効期限は家の状況によって大きく異なります。霊的に厳しい状況ですと不浄霊が家へ入ろうとする力が強いので2年ぐらいで緩んでくることもあります。そういった問題が無いところでも10年ぐらい時間が経過すると効果はほとんど無くなります。

　同じように霊符や神符などのお札類にも有効期限はあります。これも人や場所によって期限は大きく異なります。早ければ2年ぐらいで力を感じなくなるものもありますし、10年経ってもまったく問題なく機能しているものもあります。ただ、神符や霊符などのお札類は目に見えるものですから状態は肉眼で確認できます。時間が経過する中で消耗してしまったり、悪霊の影響を強く受けたりすると、半紙に書かれた文字や図柄が薄くなったり、変色したり、滲んだりします。ひどい悪霊の場合、紙の一部を破いてくることもあります。ですから今までの状態が変わってきたときには、画像を撮って私のアドレスまで送信するように伝えています。画像を確認すれば、何か悪いものが入り込んでいるとか、消耗してパワーが無くなっていればすぐに分かります。

　同じようにパワーストーンにも有効期限はあります。これも目で見て確認できますから、状態が変わっていないかときどき目を凝らして確認してください。パワーストーンは弱ってくると、全体に色が濁ってくるとか、変色したり、ひび割れが入ってくることがあります。ルチルクオーツの場合は、針が消えてくることがあります。それは消耗してパワーが無くなったり、持ち主を守るために石の中に取り込んだ霊体が消化できずに残されているときに起こります。

　お守りとして大事に携帯しているパワーストーンの中に死霊が閉じ込められていると想像してみてください。それは言うまでもなく、不浄霊を持ち歩いていることになりますから、良いことは何一つありません。直ちに自然へ返してください。パワーストーンは自然の中で生成されたものですから、役目を果たした後は自然へ返すのがルールです。具体的には土に埋めるとか海や川へ流してください。

　私がお渡ししているお札類は、神社仏閣で売られているお札のように毎年買い替える必要はありません。それでも悪いものを拾ったり、消耗してきたときには新しく元気なものに交換しないと、効果は無くなってきます。

２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。