先日、霊視鑑定が終わった後に、相談者と魂について話をしました。この方は、1907年にアメリカの医師「ダンカン・マクドゥーガル」が行った有名な実験の話をしてきました。医師の「ダンカン」は、末期患者6人が死んだ瞬間の体重を秤で測定しました。その結果、約21グラムの減少があったため、これが魂の重さだと主張したのです。「ダンカン」は同時に犬15匹について同じように測定しました。しかし、犬の死亡時には体重の減少が見られなかったため、「犬には魂はない」と結論付けました。ただし、この実験は標本数が少ないことに加えて、誤差や測定方法も不正確だったために、科学的な信ぴょう性は低いと評価されています。私が知る限り、今に至るまで科学的な方法で魂の重さが測定されたことはありません。
それでは“魂は存在しないのか”と言えば、私は肉体とは別の存在として、意識や感情を持った“魂”は存在していると考えています。それは死んで肉体が消滅しても、輪廻転生によって過去世の記憶を持った子供たちが数多く現れたことでも明らかです。もし、肉体以外に“魂”というものが無ければ、5歳とか10歳の子どもが、数十年前の出来事を詳細に伝えることはできません。“過去世の記憶を持って生まれた子供たち”は、世界中で何人も報告されています。私は、自分の本やこのブログでも書いてきた通り、“人間の本質は魂にあって、肉体はそれを収めている宿主”だと考えています。だから魂は肉体という〝仮宿“を借りながら、過去世から来世まで、何千年を生き続けることができるのです。
それでは“魂は体のどこに”収まっているのでしょうか。そう考えた時に以前はよく“心臓”であるとか“脳”であると言われていました。科学的な視点からは、そもそも魂の存在は証明されていませんが、意識や自己認識が脳の働きによって行われているために、魂があるとすればそれは“脳の中にある”という意見もあります。ただ、私は魂は、肉体の一部に収まっているものでは無いと考えています。たとえば肉体には、精神的な身体である“アストラル体”と霊的な身体である“エーテル体”が三位一体となって重なっています。私はそのようなイメージで魂は体全体に宿っていると考えているのです。そして肉体が生命活動を停止した際には、魂は肉体を離れて現世の中に漂います。そして漂いながら自分の生まれた場所から死んだ場所までを何度も旅をします。思い出の残る人や場所はたびたび訪れます。そうやって自分にとって人生とはどういうものだったのかを振り返り、その答えを探します。それは命を与えてくれた者に対する“報告”に他なりません。その答えが出来上がることで、あの世へ旅立つ準備が整います。そして魂はあの世へ上がって、生きていた時の記憶・意識・感情などをすべて取り除かれます。そして来世でまとう肉体が決まると魂は産道という長いトンネルを抜けて来世に誕生します。このときに過去世の意識や感情をきれいに拭いきれずに、記憶を残したまま生まれてくる魂が稀に現れるのです。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方