かつて「レジャーランド」や「テーマパーク」として大規模な開発が行われ、一時は子供たちの歓声がこだましていたのに、今では廃墟になって廃れてしまった場所が各地にあります。居住用のマンションでも人が住んでいた場所には、そこで暮らしていた人たちの思いが残っています。その思いの中でも強い悲しみや怒り、恨みや憎しみは“霊ハク”となってそこにとどまります。霊ハクは霊や念と同じように、そこにいる人たちに悪影響を与えます。中古で購入した家に引っ越すとき、リフォームやクリーニングをして家の中をきれいにしてから入居します。ただ、それに加えてできれば“お祓い”もして霊的な意味でもきれいな状態にしていただきたいです。
今は廃墟になってしまった「レジャーランド」には訪れた人たちやそこで働いていた人たちのさまざまな思いが残っています。その思いの中でネガティブなものが溜まってくると、そこは霊的な意味で危なくなっていきます。そういう場所を不浄霊は好みますから、本来は霊的に問題の無い場所でも、周辺から不浄霊を呼び込んで、いつのまにか“心霊スポット”のようになってしまうことがあります。さらにそこが因縁の残る土地であれば、“楽しかったレジャーランド”が“因縁の残る心霊スポット”に代わってしまうのは時間の問題です。
たとえば宮城県大崎市に「化女沼(けじょぬま)レジャーランド(旧化女沼保養ランド)」があります。ここは1979年に「化女沼」の東側に開園した遊園地で、広さは15ヘクタールあります。最盛期には年間20万人以上の人が訪れた人気観光スポットでした。そのころは野外ステージで、「ゴダイゴ」をはじめ人気バンドのコンサートも行われていました。しかし、2001年に閉園した後は、買い手がつかずにほとんどがそのまま放置されています。そのため廃墟のようになって、一部の心霊ファンからは“心霊スポット”とされています。関係者は「フジテレビの捏造だ」と抗議していますが、2015年にフジテレビの「映っちゃった映像グランプリ」という番組で、幽霊が出る場所として紹介されました。
そもそも「化女沼」の地名の由来には、いくつかの伝説が関係しています。有名なのは「照夜姫伝説」です。昔、沼のほとりに長者が住んでいました。その娘の「照夜姫」は美しい女性でした。ある日、旅の若者と出会い恋に落ちます。しかし、若者は旅立ってしまい、姫は悲しみにくれます。その後、姫は白い蛇の子どもを産みます。その蛇は沼の中へ入ってしまったため、自分も後を追って機織り機とともに沼に身を投じました。それ以来、毎年7月7日は、沼の中から機を織る音が聞こえるという伝説が残っています。
そしてこの土地は、太平洋戦争の仙台空襲で、焼け野原になった場所でした。その惨状を少年時代に目にした地元不動産業者が、故郷を活気づけるために数十億円をかけて整備したのが「化女沼保養ランド」でした。太平洋戦争の仙台空襲は、1945年の7月10日で、1064人とも2700人とも言われる多くの死者を出しました。自分の故郷を発展させるためにこれだけの資金を投入した経営者には敬意を表しますが、これだけ多くの人が無念の思いを抱いて亡くなっている土地です。その場所でレジーーランドを経営することは、私から見ると無理があります。そして倒産して廃墟になった場所にまた霊的なものが溜まり、危ない心霊スポットが形成されていくのです。(2)へ続く。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方