そのあとはそれぞれが決められた部屋に戻って眠りました。ビールのアルコールと疲労感で全員が朝までぐっすり眠りました。しかし、昼間に練習が始まると、廃屋へ行ったメンバーの中から2名が体調不良を訴えたのです。一人は頭痛と関節痛です。そしてもう一人は“目が痛い”と言って、片目を抑えていました。そして二人ともに熱が出ていました。二人はすぐに合宿所に近いクリニックへ行きました。そこでは“風邪”と診断されて、薬をもらって戻りました。翌日になっても二人の容体は回復しなかったため、合宿所の個室に部屋を変えてそこで1日中、安静にして様子を見ました。廃屋へ行った翌日の発熱ですから「次男の霊の祟りじゃないか?」と噂する部員もいました。しかし薬を飲んで休んでいると4~5日して体調は良くなりました。そのため他の部員と一緒に東京へ戻りました。

 これでこの問題は終わったはずでした。しかし、東京へ帰ってから2人ともにまた体調が悪くなりました。一人は痙攣や眩暈に襲われて幻覚が見えていました。もう一人は両足が麻痺して動かなくなりました。二人ともに近所のクリニックで診てもらった後、大きな病院を紹介されてそこでさまざまな検査を受けました。その結果は思いもよらないものでした。”ダニ媒介脳炎“という聞いたことも無い病気に感染していたのです。調べてみると後遺症が残ったり、死亡することもある恐ろしい病気でした。二人ともすぐに入院して治療が開始されました。しかし、この病気に特効薬はありません。対症療法で症状を抑えることしかできないのです。やがて症状が収まって2人とも退院しました。しかし、両足が麻痺した部員は、かなりの重傷で普通に歩くことができません。それから20年近くたった今でも車いす生活を強いられているのです。

~どうしてこんなことになってしまったのか~

 本人も他の部員たちも何度も考えました。医者は、廃屋に入って話をしていた時に、この家の中に棲んでいた“ヤマトマダニ”に咬まれたと考えていました。しかし、廃屋に入った部員たちはあの夜、異常に寒い家の中で玄関から奥の部屋へ向かってくる足音を確かに聞いているのです。そのため家族に襲われて命を落とした4人の魂と家族を殺した次男の魂は、ともに浮かばれずにまだあの廃屋の中にとどまっていたと感じました。そんな強い因縁の残る場所に、興味本位で酔って侵入したメンバーの中で亡くなった家族に波長の近かった二人が、その報いを受けることになったのです。そしてもう一つ不思議だったのは、この出来事の後でメンバー全員で“あのとき誰が廃屋へ行こうと言い出したのか”を話し合いました。しかし、その言葉を口にした部員はいませんでした。また、誰が言ったのかをはっきりと覚えている人もいませんでした。しかし、あの夜、合宿所の部屋では全員がハッキリと聞いているのです。「これからあの廃屋へ行こう」と誘う男の声をです。私は相談者からこのことを尋ねられたとき、次のように答えました。

「すでにその時から呼ばれていたのでしょう」と。

 

 

2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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