先日、私とお話しした方は、引っ越しをしてから家の中に時々現れる古い時代の女の子の霊に怯えていました。この方には実際に小学生のお子さんが二人いました。男の子と女の子です。ですから初めは、深夜に廊下で物音がしたり、この人の布団の中に誰かが潜り込んできたときに、自分の子どもが眠れなくてやってきたのかと思いました。子供たちは小学校に入ってから自分たちの子供部屋で寝るようにしていましたが、夜眠れなかったり、怖くなって夫婦の寝室にやってくることはしばしばあったからです。深暗がりの中でぼんやり見える子供の姿は、自分の娘と同い年ぐらいの女の子です。ただ、近寄ってくると、とても汗臭くて服も汚れて見えます。そして着ている服は古臭くて自分が買ったものとは明らかに違っていました。そのことに気づいて慌てて体を起こすと、その女の子はすぐに消えていなくなります。特に体に乗られるとか、金縛りに遭うこともなく、実害が無いと言えば無いのですが、とても薄気味が悪いのです。引っ越してきた家は、新築の建売住宅を購入したので、以前この家に住んでいた人はいません。ただ、それ以前にこの土地に家が建てられていたとすれば、どのような人が住んでいたのかは、まったく分かりません。私は、除霊をして家に結界を張る依頼を受けましたが、費用も掛かりますので、次の会社のボーナスが出てから実行する予定で予約を入れていました。
そんな矢先、この方から「女の子の不浄霊が猫を嫌がっているようだ」と連絡がありました。この不浄霊は相談者の寝室の他にも家の中のさまざまな場所に現れました。キッチンやお風呂場、洗面所などの水回りやトイレで見かけたこともありました。そしてその姿を見た後は、必ず独特の汗臭い臭いが漂っていたのです。それは女の子の霊がその場所にいたことを示していました。ただ、海外旅行へ出かける友人に頼まれて、その人が飼っていた猫を1週間家で預かることになりました。その猫は夜は寝室のベッドにやって来て、布団の上で寝ていました。その間、霊は一度も寝室に現れませんでした。また、廊下や子供部屋でも、猫のいる前では一度も見かけなかったのです。そこで不浄霊が本当に猫を嫌がっているのか、私に尋ねてきたのです。私は相談者に話しました。
「人間にも霊感の強い人と弱い人がいるように、猫も霊性の強い猫と弱い猫がいます。昔は尻尾の長い猫は“霊感が強い”と言われていましたが、私から見てそれは一概には言い切れません。ただ、霊性の強い猫がいる場合、猫は不浄霊をはっきりと感じ取りますから、姿が見えれば威嚇したり、攻撃したりしてきます。霊はそれを嫌がりますから、弱いものであれば、猫を見て退散する可能性はあります」
実際、私も以前、とても霊性の強い猫を飼っていました。私は霊的な間口が広く、不浄霊を呼び込んでしまうことがあります。そうならないように家には結界を張っていますが、それでも強いものは入り込んできます。その結果、以前はよく”金縛り“に遭って自分の部屋でもがくことがありました。そんなときに廊下から私の部屋のドアを押して猫が助けに来てくれました。部屋に入るとベッドの上に飛び乗って”シャーッ“と戦闘態勢で威嚇をします。その瞬間に金縛りが解けるのです。私が体を動かして、目を開けるとそこにはもう、不浄霊の姿はありません。金縛りで脂汗を流している私の横で、猫は布団の上で気持ち良さそうに体を動かしています。つまり、すべての動物に該当するわけではありませんが、霊性の高い動物には、霊的なものを祓う力があるのです。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方