先日、神奈川県にある大きな病院の中にある桜の木の“魂抜き”をしてきました。その病院はその場所でもう40年以上も病院を経営しています。病院の入り口には70台ぐらいは車が止められる大きな駐車場があります。駐車場の中には大きな桜の木が5本植えられています。この木はこの場所で病院を開業したときから植えられていました。この病院は理事長・院長以下、多くの医師が身内で固められています。この桜の木は今、この病院で医師として活躍している先生方が、子供のころからご家族と一緒にその成長を見届けてきたのです。そして地域医療に根差したこの病院をご家族やスタッフと共に守ってきました。今回、古くなった建物の全面改修工事に当たり、伐採されることになりました。ただ、理事長・院長はじめスタッフや長期入院患者にとっても思い出の残る木になっています。そこで伐採される前に木に宿る”精霊“が、荒れたり障りが出ないように私にお祓いを頼んできたのです。
樹木には“木霊(こだま)という精霊が宿っていると考えられています。山に登って大声を出すと、その声が反射して聞こえてきます。この“山彦(やまびこ)”は、昔は木に宿る精霊たちの仕業だと考えられていました。「古事記」に出てくる木の神“ククノチノカミ”が木の精霊“木霊”だと考えられています。ですから樹齢の長い大きな木には注連縄や紙垂(しで)が結ばれていることがあります。紙垂は注連縄以外にも玉串や祓串などに付けて垂らされます。紙垂は特殊な断ち方をして折った紙ですが、その場所が”神聖な場所”であることを示しています。そのため神社の鳥居などに付けられていれば、それはその鳥居の中が神聖な場所であるということになります。樹齢の長い木に結ばれていれば、それはその木が“ご神木”であるということになります。
人の思いが物にもこもることは、このブログでも何度もお伝えしてきました。日本人形の髪の毛が伸びたり、涙を流したりする不思議な現象は数多く報告されています。人形に人の思いがこもるなら、生きている木へ向けられた長い年月の人の思いが、いつしか一つのエネルギー体=魂を形成したとしてもおかしくはありません。そしてそのエネルギー体(魂)が、その土地や人を守り、その場所に平穏や安寧をもたらしてきたなら、その魂に対して畏怖や感謝の気持ちを持たなければいけません。実際、私のところには長年家の敷地の中に立っていた古い樹木を切ってから、体調不良やトラブルが頻発しているケースで、何度も相談を受けました。また、樹木を切った後に、女性の姿をした木の精霊が夢枕に立って、怒りをぶつけてきたという人もいました。これらはずっと自分を守ってくれていた木やその精霊を無下に伐採したことで、障りが起きていることに他なりません。
この木の魂抜きには、病院の理事長や院長、医師や病院のスタッフ他、入院患者も訪れました。私はそれぞれの木の前へ進んで、1本につき約40分のマントラを唱えて精霊の魂を上げていきました。そのとき私の頭の中には、白い着物を着た古い時代の女の人が、たびたび浮かんできました。今述べたように以前、このことで私に相談した方も、木を伐採した後に、女性の姿をした精霊が現れたと話していました。木の神様”ククノチノカミ“は、イザナギとイザナミの間に生まれた神ですが、きっと”女性神“なのだろうとそんな考えが頭をよぎりました。この着物の女性は私がマントラを唱えている間、終始笑顔でゆっくりと天へ上がっていきました。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方