先日、「輪廻転生」について質問されました。「どうして魂は輪廻転生するのか?」と。それは「魂を成長させていくためには何万年、何十万年単位の長い時間がかかるからです」と答えました。地球上の生物で最も長生きなのは、「草本植物」或いは、「チューブワームや海綿生物」になります。アメリカ・ユタ州にあるクローンアスペンの森「バンド」は、1つの遺伝子を共有する巨大な樹木郡で約8万年以上生存しています。また、地中海で生息している海草の中には10万年以上生存している可能性のあるものもあります。最も長寿な動物は、“アイスランドガイ”という二枚貝で、“ミン”と名付けられたアイスランドガイは、507年生きたと記録されています。それでは人間のような知的生物で最も長生きなのは何か。「ガラパゴスゾウガメ」や鯨類が長寿の知的生物として知られています。「ホッキョクククジラ」の中には、寿命が200年を越えるものもいると言われています。つまり、「創造主」は1万年生きれる肉体は作れなくても、100年生きれる肉体を作って、それを次々に借りて命をつなぐことで、結果として1万年生きれると考えたのです。実に“合理的”な考え方だと思います。それが“輪廻転生”なのです。
それではどうして長い年月をかけて魂は成長しなければならないのか。それは人間が自分たちの記憶情報(遺伝子)を何万年、何億年と受け継いでいくためには、心と知的能力を成長させることが必要だからです。私は自分の本の中で、小惑星「リュウグウ」から持ち帰ったサンプルの分析で、生命の基本構成要素である“アミノ酸”が含まれていることが確認されたことに触れました。また、隕石の中からも“アミノ酸”は検出されています。それは人間の起源が“地球由来”ではなく、宇宙から来た可能性を示唆しています。地球上での人間の起源は、約700万年前に「猿人」が、アフリカで誕生したことが最初と考えられています。その後、「原人」や「旧人」へと進化して、現代人類(ホモ・サピエンス)は約20万年前にアフリカに誕生しました。それが約6万年前に世界へ広がっていきました。
地球はこれから約50億年後には、膨張した太陽(赤色巨星)によって飲み込まれて消滅します。そのとき膨張した太陽の大きさは、今の火星の軌道にまで膨れます。そうなれば地球は跡形も無くなります。ですから人類がその記憶情報を後世へ受け継ぐためには、その時までに地球を脱出して別の天体へ移動しなければなりません。今では夢のような未来ですが、人類がわずか20万年の間にここまで科学を発展させてきたことを考えれば、50億年の猶予期間があれば、人類が別の天体へ移動できるだけの知識や科学を手に入れることは不可能ではありません。ですからそれまでに人間は頭と心を成長・進化させて、それだけの知識と技術を手に入れなければならないのです。それが出来なければ人類は地球と一緒に太陽に飲み込まれて、灼熱地獄の中で消滅することになります。今、地球上で生きている私たちの起源が、もし別の天体にあったとすれば、私たちは何億年も前にそのことを実行して、星の終末から脱出してきた可能性があります。それと同じことを地球が消滅するまでに実現するために、魂は輪廻転生を重ねて成長を続けていかなければならないのです。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方