私の元には週末になると会社の同僚や先輩社員が何人も訪れるようになりました。私に競馬の予想を訊くだけでお金が儲かりますから当たり前のことです。ただ、毎回のように競馬の予想が的中すると私にも欲が出てきました。それは「自分もお金を増やしたい」という欲と、「みんなの前で良いところを見せたい」という欲です。そして私に欲が出てくるにしたがって、競馬の予想は当たらなくなっていきました。霊視の世界では自分の欲は自分の目を狂わせます。ですからよく「霊能者は他人のことは分かっても自分のことは分からない」と言われるのです。フラットな気持ちで観れない未来は、欲望や願望にゆがめられたものでしかないのです。
それとともに私に競馬の予想を尋ねてくる社員は減りましたが、「未来を言い当てる」ということで、人生のさまざまな相談を持ち掛けられるようになりました。時には同僚や先輩だけでなく、会社の役員からも家庭の相談を持ち掛けられました。そして“アフター5に答えていた相談時間では足りなくなり、会社が休みの日も相談に来る人が出てきました。そんな生活が続いたときに、私はふと考えたのです。
~私の人生は大きな会社でサラリーマンとして安定した生活を送ることではなく、自分の感覚を生かして皆さんのお役に立つことではないか~
そう思ったときにはすでに会社に辞表を出していました。そして将来“自分の暮らしが成り立つのか。「霊視」を仕事として生きて行くことができるのか”何の自信も裏付けもないままに、霊能者の生活を始めたのです。そして開始以来、口コミで相談者は集まっていましたが、私の考え方や代金を明確にするためにホームページを作りました。2003年5月30日のことです。そして22年が経過しました。この間、私は延べ5万8千人を越える皆さんの相談に答えてきました。
これだけたくさんの人生を見てくると、人生の中では誰でも同じような流れが繰り返されていることに気づきます。まず、ほとんどの人に共通するのは、「悪い時期」と「良い時期」が交互に訪れていることです。生まれてからずっと順風満帆で死ぬまで幸せに生きる人はほとんどいません。どこかで苦しい時期、悔しい時期、悲しい時期を経験します。逆に生まれてからずっと不幸のどん底で死ぬまで不幸せの中で生きる人もあまりいません。不幸な人生の中でもどこかで笑えたり、安らぎを感じられるひと時は訪れます。つまり「悪い時期」と「良い時期」は交互に訪れるのです。そうだとすれば、「良い時期」が訪れるためには「悪い時期」が必要になることになります。悔しかったり、悲しかったり、苦しい時期の中にこそ、次に訪れる“幸せの種”は撒かれているのです。今、自分の人生が上手く回っていないとき、それを悲しんだり、嘆いたり、人をうらやむ時間があったら、今の苦しい人生のどこに“幸せの種”が撒かれているのかを注意深く探してください。必ずどこかに埋まっています。そこにお水を上げて、光に当てることで、幸せの種は芽を出して成長していきます。そしてやがて大きな花を咲かせて、あなたの人生を苦しみから喜びへ変えていきます。今、辛い人生を歩んでいる人こそ、目の前にチャンスは訪れているのです。それを見つけるのか、不平不満ばかり言いながら通り過ぎるのか、それはあなた自身にかかっているのです。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方