私が語る死後の世界は 死んだ霊と私が同調したことで私が感じ取った世界です。自分で直接見たわけではありません。ですから私が感じた死後の世界が、本当にその通りであるのかどうか、それは私が死んで確認して見なければ分かりません。確証が持てないのです。そんな話を以前、この方としたことは私もしっかりと覚えていました。
ですからこの方が死んだ日から約半年間、私は毎晩、自分の身体の中の受信機をオンにして、この方から連絡が来るのを待ちました。そしてついに先日、この方が夢枕に立ったのです。正確には夢に出てきたのではなくて、霊現象としてこの方と同調しました。この方は生きていた時と同じ姿で現れると、私にお礼を言って話し始めました。
「先生、ずっと待っていてくれてありがとうございます。私は死んで半年が経ちました。その間、死後の世界にずっといますので私が見て、体験した世界をお伝えします。それはシュン先生が今まで私に話してくれた通りの世界でした。最初は死んだ自分の姿を部屋の斜め上ぐらいの高さから確認しています。私はもう自分が死ぬという自覚がありましたから、それを見て特に驚くことはなく“自分が死んだんだ”と認識しました。それから自分の身体が火葬されるまでは、ずっと自分の身体の近くにいて様子を見ていました。懐かしい人たちが葬儀に訪れてくれたり、身内が相続の話をしているところも全部見ていました。自分の身体が火葬された後は、自分の行きたい場所や会いたい人、思い出の残る場所を回りました。霊になって分かったことは、体がありませんので行きたい場所を思い浮かべると、瞬間的にその場所へ行くことができます。たとえば自分で実家へ行きたいと思えば、すぐに実家に来ているのです。そんなことをしながら考えることは、“自分の人生っていったい何だったんだろう”ということです。考えた結果、私にとって自分に与えられた時間は自己実現の時間でした。自分がなりたかったり、やりたかったことを形にしていく時間でした。そのために苦労も努力もしました。たくさんの出会いや別れもありました。失敗も後悔もたくさんしてきましたが、死んでみて思うことは、それらすべては自分を成長させるための“ありがたいきっかけ”だったのです。そしてそのことに気づいてから、体がどんどん上へ上がっていきます。これはきっと現世を離れて輪廻転生するためにあの世へ上がるということではないでしょうか。その世界を見てから先生に報告しようと思いましたが、あの世へ上がるとつながれなくなるような気がして、今日会いに来ました。あの世へ上がってからもまだつながれるようでしたら、また会いに来ます。それが難しいようでしたら、あとは先生自身でいずれ体験してください。死後の世界は生きていた時に先生が話していた通りです。確信を持ってください。いろいろお世話になりました」
そういうと笑顔で頭を下げて消えていきました。そして私は目を覚ましました。この方と私がこのようなコンタクトが取れたのは、お互いに霊的な間口がとても広いことと、私たちの霊的な波長が近かったことが大きいと思います。この方以外にも死んだ後の約束をした方が、何人かいましたが、ここまではっきりと意思疎通できたのは初めてです。他の方は姿が見えたり、顔の表情から思いをくみ取ることはできましたが、言葉にして明確に自分の意思を伝えてくることはありませんでした。
私は輪廻転生を信じていますから、死んで肉体が無くなることですべてが終了するとは考えていません。むしろ死によって次の人生のスタートが切られると思っています。この方のおかげで自分自身で死後の世界を検証することが益々楽しみになってきました。私の方こそ、いろいろとありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方