私が子供の頃に、昨日まで公園にあった遊具(うんてい)が、翌日には無くなっていたことがありました。それはとても長い“うんてい”で夕方まで友達と競い合っていましたから良く記憶に残っています。それが翌日の午前中に公園へ行くと、きれいに撤去されていたのです。私は子供心にそのことに違和感を感じました。まず、前日の夕方まで遊んでいた遊具が翌日の午前中に撤去されたとすれば、その作業は夜間に行われたことになります。緊急工事でもない作業を夜間に慌てて行う必要はありません。さらにその“うんてい”は普通のものより長くてその公園の名物になっていました。それを1日できれいに取り去ったというのも納得できませんでした。そこで私は家に帰って母親に尋ねました。

「公園の“うんてい”が急に無くなっていた。昨日も遊んでいたのにどうしたんだろう…」

すると母親は呆れたような顔をして答えました。

「何を言ってるの。先月から公園で模様替えの工事をしていたでしょう。“うんてい”は大きくて邪魔だから取り外してみんなが遊べる広場を作るんでしょ。先週で工事も終わったじゃない」

私は黙りました。私の中では前日に公園の“うんてい”で友達と確かに遊んでいたからです。

 この話を思い出したのは、先日次のような相談を受けたからです。その人には毎朝、通勤のため家を出て駅に向かう途中に挨拶をするお婆ちゃんがいました。その家は自宅から少し離れていました。古い平屋建ての家で、その家の小さな門の前で、お婆ちゃんはいつも“ほうき”で掃除をしているのです。そしておばあちゃんは大きな声で相談者に

「おはようございます」

と笑顔で挨拶をしていたのです。その元気な声に相談者も大きな声で

「おはようございます」

と笑顔を返していました。それはとても清々しくて気持ちの良い習慣でした。

 ある日、いつものように出勤途中にお婆ちゃんの家の前を通ると、お婆ちゃんはいつもと同じく“ほうき”で掃除をしながら「おはようございます」と笑顔を向けてきました。相談者も笑顔で挨拶をして仕事へ向かいました。その日はたまたま予定していた出張がお客さんの都合でキャンセルになりました。そのため相談者は午後1時過ぎに会社を出て家へ向かいました。そしてお婆ちゃんの家の前を通ると、そこでは”お葬式”が行われていたのです。今朝、お婆ちゃんとは挨拶を交わしたばかりでしたので、驚いて開いていた玄関から家の中を覗き込みました。すると設けられた祭壇にはお婆ちゃんの遺影が飾られていたのです。

 相談者は考えました。もし今朝、自分と挨拶をした後にお婆ちゃんが急に倒れたとしても、今夜は“通夜”になります。葬儀・告別式は普通は早くても通夜の翌日ですから、今朝まで元気だったお婆ちゃんのお葬式が今日行われているわけはないのです。知り合いでもないのでご家族に「お婆ちゃんがいつ亡くなったのか」尋ねることもはばかられます。そこで何がどうなっているのか知りたくて私の相談してきたのです。

 あるはずのない場所へ行ったり、いるはずのない人に会うことが霊の世界では時々あります。それは時空が歪んで“パラレルワールド”へ入り込むこともあれば、時間の流れが過去~現在~未来とスムーズに流れないことで起こることもあります。土地の波動や時間や空間の流れが、何かのタイミングが合って一致すると、“魔が差す”と言われるように、思いもよらない世界に入り込むことがあるのです。

 

 

2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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