先日、伊勢神宮に参拝したときに、妙な体験をした人が、不安になって私に相談してきました。その人は外宮の本殿の前に立った時に、急に全身が重くなり、眩暈・立ち眩みと気分の悪さを感じました。そのため何とかその場を離れると、具合の悪さはすぐに回復しました。そして再び参拝しようと本殿へ近づくと、また同じように具合が悪くなったというのです。それを何度も繰り返して、結局伊勢神宮まで行ったものの参拝せずに帰ってきたのです。そこで何か悪いものが自分に憑いているのではないかと心配になって私に相談してきたのです。私はすぐに相談者の画像を確認しましたが、霊の憑依はまったく感じませんでした。
そもそも神社仏閣は、ものすごく良い場所と悪い場所に極端に別れています。ただ、伊勢神宮の主祭神は「天照大神」で八百万の神々の中心に位置する太陽神です。神棚を祀る際には、必ず中心ないし一番手前に伊勢神宮の御札をお祀りしなければならないように、日本中の神社の総本山のような存在です。その神社が悪いわけがありません。土地も素晴らしく、境内も常にきちんと清められています。ただ、私の感覚で言うと、それでもその場所が万人にとって有効であることはありません。土地や神々との“相性”があるのです。
私は今は連日、除霊や祈祷を行っていますので、毎日お経やご真言などのマントラを唱えています。その中でさまざまな神仏に願いを託しますが、つながりやすい神仏やつながりにくい神仏はいます。たとえば神仏のマントラを唱えていても、その韻が心地よくて自分でもどんどん入り込んでいくときと、苦しくて全力で声を絞り出して何とか唱えていることがあります。それは体調など私のコンディションにも左右されますが、それ以外に私にとって唱えやすい神様と難しい神様がいるのです。
いつもお伝えしているようにこれは“波長”の問題と考えても良いと思います。人間は指紋と同じように各人で異なる霊的な波長を持っていて、それは生まれた時から死んだ後まで特殊な例外を除いて変わることはありません。たとえばパワーストーンが自分にとって有効なのかどうか、それは石の波動と自分の波長が合っているかどうかにって変わります。引っ越しをしてから自分の運気が上がるのか下がるのか、それは地域性や利便性などさまざまな問題に影響されますが、その土地の波動が自分の波長に合っているのかどうか、それも大きな要素になります。さらに転職先の会社で良好な人間関係を作れるのか、人間関係でつまずくのか、それも同僚や上司と自分の波長が合っているのかどうかによって左右されます。
以前もこのブログで書きましたが、私は埼玉県の秩父にある“首都圏で最強のパワースポット”と言われている神社へ行って、2回死にかけたことがあります。1回目は神社へ向かうカーブの多い上り坂で、下ってきた対向車がセンターラインを越えて私の目の前に突然現れました。右側からは対向車が迫り、左側は崖になっている狭い山道ですから逃げ場はありません。“ぶつかる”と思った瞬間、ハンドルを切ってギリギリで衝突を回避しました。おそらく2~3センチの違いだったと思います。2回目も神社へ向かっている途中で左前方から狐のような動物が私の車に突進してきて正面から激突しました。私はその動物を避けようとしてハンドルを崖の方へ切ったので、あと数センチで崖から転落するところでした。結局、私はこの神社へは今に至るまで行けていません。というか2回にわたってこのような出来事がありましたから、さすがに3回目にチャレンジするつもりもありません。つまり、多くの人にとって“最高のパワースポット”と言われている神社が、私にとっては最悪のミステリーゾーンになっていたのです。
ですから皆さんも神社仏閣へ出かける時には、まずは鳥居や山門の前でいったん立ち止まってこのまま中へ入っても問題ないかどうか、自分に尋ねてください。人には感度の違いこそあれ、それを感じ取るセンサーが付いています。ですから嫌な感じがしなければOKですし、何かネガティブな感じがしたときには、入らずに後戻りをした方が賢明です。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方