第１４８４回　自分を守る力（２）

　たとえば”飛行機事故“のように多くの人が一度に亡くなってしまうような事故があると、たまたま運良くその飛行機に乗れなくて難を逃れた人と、運悪くその飛行機に乗って事故の犠牲者になってしまった人が現れます。大きな火災、大規模地震、自然災害もそうです。たまたまその場所へ行って事故に遭われた人と、たまたまその場所に行かなくて事故に遭わなかった人がいます。この命にかかわるような”たまたま“は、サイコロを転がすように、偶然に決まるものではありません。また”運“も”偶然“もどれだけ頑張っても自分の努力で良くできるものではありません。命にかかわるような事故から生還できるのかどうかは、やはり”守護霊“の力は大きいです。

　”悪徳霊能者“や”詐欺師“が、「いつも、あなたの人生が苦しいのは、あなたを守っている”守護霊“が弱いからです。私があなたに良い守護霊を付けてあげます。あなたには特別に１体５0万円で2体付けてあげましょう」と言っているようです。私には現に人生が上手く行かないで悩んでいる人からそんな相談が何度か来ました。

「シュンさん、本当に私の人生は子どものころから良いことが無くて、それを何とか変えたくて、霊能者さんに頼んで強い守護霊を付けていただきたいのです。でも私にはこんな大金は払えません。シュンさんにお願いしたらもっと安く守護霊を付けることはできるのでしょうか」

　私はすぐに答えました。「そもそも守護霊には、その人の人生を良くする力はありません。人生を良くするのか悪くするのか、それは自分でどう考えてどう行動するのかで決まってきます。ただ、例外的に霊の問題を抱えているケースでは、その悪霊に人生のタイミングや無意識の選択を狂わされて足を引っ張られます。ですからそういったケースでは、悪霊を祓ったり上げることで人生を正常な状態に戻します。守護霊とは人生を良くするものではなく、あなたの命を守る存在です。守護霊は人生の良し悪しには関与していません。守護霊が強ければ、さまざまなタイミングが命を守る方へ向かいますから、遭難しても事故に遭っても生き残ることができます。そして守護霊は自分の先祖の中で徳の高かった人が誰にでも1体付いています。誰にどの守護霊を付けるのか、それは人間ごときがコントロールできる問題ではありません」

　私も若いころにまだ日も昇らない明け方に、冬の鎌倉の海で離岸流に流されて危うく死にかけたことがあります。そのときどれだけ必死に泳いでも沖へ流されて行ったのに、一瞬だけ潮の流れが変わったのです。私はその流れに乗ってあっという間に岸へ近づきました。そこへサーファーが助けに来てくれて命拾いをしました。私は何度も九死に一生を得ています。このブログでも紹介しましたが、私はかなり強い守護霊に守られているようです。

　あとは霊的な感性は自分を守る大きな力になります。それはこれから起こる危ない状況をさまざまな形で教えてくれるからです。それが命にかかわるような重要な問題であれば、より強く警告を発してくれます。ですから常にその声を感じ取れる状態にしておかなければなりません。今述べた鎌倉で溺れた時、私はかなり酒に酔っていました。海の近くの友人の別荘で一晩中お酒を飲んだ後の出来事です。ですからきっと何度も発せられていた警告を私は見事に聞き逃していたのです。人生で落とし穴に落ちる時、この時の私も含めて多くの場合、その人は油断をしています。或いは調子に乗っています。そのため“人生がうまく流れている時こそ慎重に進むように”私は良く皆さんに話しています。それは油断して何度も落とし穴に落ちたことがある自分に対する“自戒”でもあります。

２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。