第１４７０回　年頭に当たり（１）

　2025年はこれが初回のブログになります。早いもので私が1日おきにブログを書き始めてから今年は“節目の10年”になります。年頭に当たり、昨年のことなども振り返りながら“四方山話（よもやまばなし）”などを綴っていきたいと思います。

　私はこの仕事をしてから何十年も、”お休み“というものを頂いたことが無いので、例年通り大晦日も元日も仕事をしていました。この仕事をしていると毎年、さまざまな問題に向かい合います。昨年、最も大きかったのは、やはり2月に”奥さんのガン“の相談を受けたことでした。この件については何度かブログで触れたことがありますので覚えていらっしゃる方もいると思います。

私自身は”ガンの病気快癒の祈祷“は初めてではありません。実際に今までに何人も快癒させてきました。しかし、”乳がんのステージ４で、リンパ節にも転移していて、なおかつB型肝炎にも罹患している“という状況は初めてでした。私はこの状況に直面して、最初はこの依頼を断りました。依頼を受ければご家族は私に期待をします。しかし、現実的に考えれば、私がその期待に応えることは、どうみても不可能だからです。奥さんの乳がんで心を痛めているご主人を期待させた上で落胆させることはできません。でも、私にはこの状況を打開できる自信もありません。ですから私はこの現状から逃げたわけです。しかし、ご主人は諦めませんでした。

「どうか妻を助けてください、シュンさんにしかお願いできません。どうかお願いします」

ご主人はそう言って私の手を強く握りしめて涙を流していました。そして私が何度お断りしても、決して引き下がりません。私にはご主人のお気持ちは痛いほど分かります。だから軽々しくこの仕事を受けることが出来なかったのです。この状況が何分か続いた後、私の頭の中で何か声がした気がしたのです。

～やりなさい！絶対できるから、全力でやりなさい～

　私は必死で私の手を握りしめているご主人を見て、腹をくくりました。

「………分かりました。やります。全力でやります。やる以上は絶対に救いますから、ご主人もお子さんたちも奥さんのガンが治ることを信じてください。これからどんな状況に陥ったとしても、ガンが治ってまた家族で笑顔で過ごせる日が来ることを信じて疑わないでください。ご家族の“絶対に治る”と信じる力は、大きな力になりますから」

　私はそう言って、それから半年以上にわたる連日の祈祷に入りました。私はまず、厄介な「B型肝炎」を何とかしたいと思いました。奥さんのB型肝炎は、診察した地元の公立総合病院での判定でした。私は毎日、「薬師如来様」と「観音菩薩様」にお願いしながら、奥さんの体内で「B型肝炎ウイルス」が消えていくイメージを刻み込んで行きました。「薬師如来様」と「観音菩薩様」のマントラを唱えながら、自分のパワーと共にそのイメージを奥さんの体内へ念じ込めて行ったのです。

　そしてすぐに奇跡が起きました。病院を地元の公立総合病院から、都内の国立専門病院へ移しました。その時の検査で、奥さんのB型肝炎は“陰性”と判定されたのです。前回の判定は”偽陽性”と言うことになりました。そしてここからガンを縮小させるための「抗がん剤」～「HER2」の投与が約半年間続きました。「抗がん剤」は薬を投与すると激しい副作用に襲われます。ですから投与していない時間は、副作用が少しでも軽くなるように祈り続けました。そして薬を投与している時間は、病棟に隣接している病院駐車場に車を止めて、マントラを唱えながら薬が上手く体内に浸透してガン細胞を攻撃しているイメージを奥さんの体内へ送り続けました。そんな時間が半年以上もつづいたのです。（２）へ続く。

【２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。