先日、私に相談した女性は、岩手県の寒村に住んでいました。道はもちろん舗装のされていない砂利道で、道の両脇は畑で家もほとんど建っていません。小さい時、親に頼まれて近所に住んでいる親戚の家へ物を届けへ行かされました。その家は住まいから歩いて20分ほど離れています。時刻は夕方で日が暮れ始めていました。夜になると街灯もないので周囲は真っ暗になります。暗くなると怖いので、念のため懐中電灯を持って、小走りに田舎道を走っていきました。

 何度も通っている道ですし、道に迷うような交差点もありません。行きは何ら問題なく親戚の家に着きました。そこで”お駄賃“にお菓子をもらいました。お菓子をポケット一杯に詰め込んで幸せな気分で帰り道を急ぎました。幸いまだ日は暮れていません。この分なら懐中電灯は使わずに家に戻ることができます。そんな安堵の気持ちを持ちながら、通いなれた道を戻りました。しかし、いくら歩いても家は見えてきません。家のはるか手前にある目印の「お地蔵様」と「大きな畑」を通過しました。しかし、ここは先ほども通った気がします。そこで今度はしっかりと目を見開いて、強い気持ちを持って辺りを見回しながら歩きました。しかし、何とまた、この「お地蔵さま」と「大きな畑の前」にやってきたのです。そうしているうちに日は暮れて周囲は闇に落ちました。”おかしい“と思った瞬間、恐怖がこみ上げてきました。懐中電灯を持つ手は震えて、明かりは地面を揺らしています。気が付くと涙と鼻水で顔はくしゃくしゃになっていました。それでも必死で走り続けて、ようやく遠くに家が見えてきました。家が近づくと帰りを心配した親や祖父母が家を出て迎いに来ていました。この子はお母さんに飛びついて大泣きをして家へ帰りました。

 親はこの子がどこかで“道草を食っていた”と思い叱りつけました。しかし、この子は自分が体験したことを話すことしかできません。最初はこの子の言うことを“嘘だ”と決めつけていた両親も、あまりにも真剣に訴える様子にその言葉を信じていきました。しかし、迷うはずのない道を2時間以上も彷徨う理由が分かりません。そんなときお祖母ちゃんが一言”助け舟”を出しました。

「きっと狐に化かされたんじゃろう。夕暮れ時は“逢魔が時”といって、魔界とつながる時間じゃ、家へ帰る狐が、童がいると思ってイタズラしたんじゃろう」

 この言葉に両親も納得して、これ以上叱られることはありませんでした。しかし、この恐怖の出来事は、子供心に深く刻まれて、今でも「その時の景色がハッキリと目に浮かぶ」と話していました。私はこの話を聞いて、すぐに

「パラレルワールドへ入り込んだのでしょう」

 そう答えました。「パラレルワールド」は、今目に見えている世界と並行して存在している別次元の世界です。現代の物理学では「パラレルワールド」が存在していることを論理的に説明しています。私も同じ体験はいくつもしています。「時間」「空間」「土地の波動」などの波が、たまたま一致した瞬間、目に見えている世界の裏側にある“別次元の世界へ入り込んでしまうことになるのです。「パラレルワールド」につながるブラックホールがあるとすれば、私の場合は霊的な力によってその穴へ迷い込まされることが多いのです。

 

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

シュンさんのX ここをクリック!

 

シュンさんのYouTubeチャンネル ここをクリック!

 

シュンさんのホームページ ここをクリック!