「まず見えた霊の状況がこれからどのように変わっていくのかがポイントになります。たとえば薄暗い裏路地の角でいつも見かける霊がいたのなら、その霊を他の場所で見るようにならなければ、恐れることはありません。その霊はその裏路地に棲みついている地縛霊と考えられますから、その場所へ行かなければ害はありません。ただ、その霊がその裏路地を離れて、会社の近くにも現れたり、家の入り口にも立っていたりすれば、それは地縛霊ではなく、あなたに用事のある不浄霊ということになります。あなたの先祖と因縁を持っていたり、あなたの過去の行いによってあなたをターゲットにして現れています。ですからその霊があなたに近づかなくなるような対応が必要になります」
「………」
相談者は黙って私の話を聞いています。
「そして最も注意しなければならないのは、今はただ後ろ姿だけときどき見えていた霊が、時間の経過とともに自分に近寄ってくるようなケースです。たとえば青いワンピースを着た女性の霊が100m先の電柱の影に見えたとします。顔は見えなくてもその青いワンピースの後ろ姿が、次は50m先のお店の前に見えたり、次は15m先の地下鉄の階段に立っていたりするようになるとそれは注意しなければなりません。私は以前、最初は100m近く離れた道路をはさんだ向かいのビルの窓からこちらを睨んでいる女性の霊と目が合いました。次は私の住まいの隣のマンションの影からこちらを睨んでいました。その次は私の住まいのマンションのエントランスの中で目が合いました。その次は深夜に私の住んでいるフロアのエレベーターが開いて、硬いヒールの足音がカツカツと響いて私の家の前で止まりました。その次はクローゼットの扉を開いたととん、その中にしゃがみ込んで不気味な笑いを浮かべながら私を見上げてのです。この霊は私に祓われた不浄霊で、現世にとどまっていたため、祓った私に“嫌がらせ”にやってきたのです。このように自分をターゲットとして現れてきたものは、時間が経過しても自然にいなくなることはありません」
「………」
私は不安で黙り込んだ相談者に話しました。
「ただ、あなたの場合、今はまだ後姿が見えるだけで間口もハッキリと見えるところまで開いてはいません。あなたとは因縁や関わりのあるものではないと考えて良いと思います。もし、これ以上、姿形がハッキリと見えるようになってきたり、近づいてきたときにはご連絡ください。今は特にパワーストーンなどのアイテムを持つ必要もないと思います」
霊的な感性(霊の見え方や感じ方)は、霊体験をするごとにどんどん進化していきます。それは自分の意思や思いとはかかわりなく開いて行きます。そうなると嫌でも怖い思いをしたり霊障を受けるようになります。しかし、そうどんな状況になっても霊の問題には必ず対応策(出口)はあるのです。
【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方