私に相談される女性の中には、過去世の中で「芸妓」や「娼妓」だった時代があったり、先祖が遊女や女衒(ぜげん)をしていたことからその因縁を受けている方が時々います。1957年に「売春防止法」が施行されるまで、「花街」と呼ばれるこういった歓楽街は全国に500か所以上も存在しました。花街で自ら進んで体を売ることを生業にする女性はいません。自分の親兄弟の生活を支えるために、お店から前金を受け取って、その前金分を稼ぐまではそこで働き続けなければならなかったのです。欲望の渦巻く世界で、そういった悲しい定めを背負って生きている中で、現世まで残るようなさまざまな因縁が残されてきたのです。

 そんな男の欲望と女の悲しみの溢れる花街は、大金の流れ込む歓楽街ですから、明治以降は武家屋敷や大名の下屋敷の跡地が再開発されて作られてきました。ただ、花街が出来ればその界隈の風紀は乱れて治安は悪化します。そのため、ニーズはあってもなかなか町中に新しく花街を作ることはできませんでした。そこで目を付けたのが”墓地“でした。墓地の多くは町の中心部を離れた郊外に作られます。しかし明治以降、人口が増大して市街地が外へ向けて広がっていきました。その結果、墓地が市街地の中に取り込まれるケースが増えてきたのです。

 たとえば大阪では、明治時代に入るころには「七大墓」と呼ばれた墓地が、市街地の外周にありました。大阪駅の近くにも「梅田墓地」がありましたし、ミナミの中心にある「千日前」も墓地の跡地を開発した場所です。ただ、お墓は言うまでもなく、遺骨の置かれている場所ですから、亡くなった魂もしばしば訪れます。再開発したとはいえ、何十年、何百年の間、静かに眠っていた魂を色と欲、そして酒の匂いやどんちゃん騒ぎで叩き起こすのですから、その報いを受けないわけがありません。先日、目にした記事には、そんな“墓地の跡地に作られた花街”のことが書かれていました。

 鹿児島県でも約300年間も続いた墓地を明治時代に入って移転しました。鹿児島市の南西のはずれにあった「南林寺墓地」は、今の「草牟田墓地」その他へ移転することになり、その跡地には、花街が作られたのです。再開発が始まるとこの場所には、「料理屋」や「待合茶屋」「置屋」が次々に作られて、鹿児島の花街として栄えました。

 しかし、「南林寺墓地」の移転に携わった市長は、そのほとんどは任期を無事に勤め上げることなく、若くして亡くなっているのです。まずは墓地の移転計画を最初に立てた「有川市長」は任期中に急病になって急死しています。次の「児玉市長」は在任1日で病死しました。次の「伊集院市長」も病気がちになって任期中に病死しました。さらに次の「上野市長」も列車事故で任期中に事故死しました。「南林寺墓地」の移転事業は敷地も広大なため15年を要しました。その間、5代の市長が就任しましたが、そのうち4人の市長が任期半ばで死んでいるのです。任期を全うして健在だったのは、「山本市長」一人だけでした。

 私はこの記事を読んで、4人の市長たちが急逝したのは偶然とは思えないのです。霊の問題の本質は自分の霊的な波長と霊の波長が合うかどうですから、「南林寺墓地」にいる霊と自分の霊的な波長が合わなければ、何ら影響は受けません。ですから5人の市長のうち、一人の市長が健在であることは、むしろ自然なことだと思います。霊は多くの人の目には見えませんが確かに存在しています。そんな霊の眠りを脅かしたり、霊を怒らすようなことをすれば必ずその報いを受けます。その報いは命にかかわるほど強いものなのです。

 

 

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霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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