第１４１１回　車好きの恐怖体験（５）

　それではさらに先の投稿を紹介します。

13：「幼い頃、公園の砂場で友達と両側からトンネルを掘っていた。指先に友達の手の感触があり笑顔を向けると、友達は離れた場所で違う遊びをしていたので、慌てて手を引いた」

　このように目に見えないところで霊体とつながることはしばしばあります。昔は「鏡は霊の世界とつながっているから、使わないときは“カバーをかけておくように”とよく言われていました。私の母親が使っていた三面鏡も普段は必ずカバーがかかっていました。先日、私に相談された方は、霊的な間口がとても広いので、さまざまな霊障を受けています。その方は「鏡」以外にも、窓ガラスやツルツルしたものを通して「霊体のつながってしまう」と話していました。霊の世界は“多次元”の世界ですから、どこにその入り口があっても不思議ではありません。

14：「夜中になぜか押し入れがとても気になり、ふすまを開けてみるとモクモクとした煙の中に真っ黒い顔をしたおじさんが見えた。怖くなりいったん閉めて、また開けてみても同じ状態。三回目に開けてみたときには何もなかった」

　これも上の投稿と同じように、黒い顔が見えた時は、投稿者とその霊はつながっています。霊とつながるのかどうかは、同じ場所でもその時の時間や空間、タイミングによって異なります。同じ人が同じ場所にいてもいつもつながるわけではありませんし、いつもつながらないわけでもないのです。

15：「神社に咲いていた彼岸花を携帯電話のカメラで撮影すると、叫んでいるような3つの顔が写ったので、あわてて消した」

　神社仏閣は、霊的なものを呼び込む場所ですから、神職や僧侶は常にその中をきれいな状態にして、お経や祝詞を上げてお勤め（掃除）をしていなければいけません。そうしないと、あっという間に汚れてしまいます。良い場所と悪い場所が極端に別れるところですから、彼岸花の影に潜んでいた不浄霊が、画像に写り込んでしまったのでしょう。

16：「孫のおゆうぎ会を見ているときに、亡くなった夫の携帯電話の番号から着信があった。夫の携帯電話は仏壇に置いてあったので、娘と確認し驚いた」

　携帯やスマホの着信履歴や発信履歴を見た時に、送受信をするはずのない相手の番号が残っていることは時々あります。私のスマホにあり得ない発信先から受信履歴が残っていたこともありますし、私が意図的に亡くなった知り合いのアドレスにメッセージを入れて送信したこともあります。このケースではお祖父ちゃんがお孫さんのおゆうぎ会を見に来ていることを伝えるために、着信履歴を残したのでしょう。死んで肉体が無くなった魂は、自分の存在を知らせるために、不思議な現象を起こして、自分がここに存在していることを伝えてくるのです。

17：「おじいさんの七回忌の前日、夢におじいさんが出てきて「日本酒が飲みたい」と言った。思えば、おじいさんは日本酒が好きだったのに、お供えはビールばかりだったと気づき、日本酒をお供えした次の日、おじいさんのヘソクリを見つけた」

　霊は何かの目的を伝えるために現世に残っていることもあります。昔から夢に見た“お告げ”にしたがって穴を掘ったら、その場所から「温泉が出た」とか「宝物が埋まっていた」という話は時々聞きます。おじいさんは自分の目的を伝えるために夢に出て（夢ではなくて霊現象の可能性もあります）、そのお礼も見つけられるように投稿者の無意識の選択やタイミングを変えていったのだと思います。

　このように今回は「JAF Mate」に投稿された39個の話の中から、印象に残った話をお伝えしました。これらを読むと、実に数多くの人が心霊体験をしていることに驚きます。霊の世界はそれを感じられない人からすれば、すべてが気のせいだったり、勘違いだったりするのでしょう。しかし、自分で一度でもこの世界を体験すると、曖昧な話でもソフトな体験でもなく、強烈に記憶に刻まれた不思議な体験なのです。

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