おとといは、九州のあるお宅に二重結界を張りました。この家の敷地には何年か前にカミナリ水晶を基点にした結界を張っていました。しかし、時間が経過したことや、周囲から攻めてくる不浄霊の圧力が強いために、敷地に張った結界はところどころが破れてきました。結界は外から入り込む不浄霊に対して、敷地の外側に一種の壁を作ることでその中を守ります。敷地に結界を張る時は、カミナリ水晶やモリオンといった不浄霊に強く対抗できるパワーストーンを結界の基点として、敷地内に埋め込みます。ただ、土地が広かったりすると、基点と基点の間の距離が長くなります。そうなるとその中間あたりの弱いところが不浄霊の圧力にさらされて壊れてくるのです。これは家の中を霊符などのお札で守る時と同じです。
以前、“老舗旅館の開かずの間に突入”というテレビ番組を見たことがあります。厳重に施錠されたその部屋のドアを開けると、室内には床や天井、壁のいたるところに大量のお札が貼られていました。きっとこの部屋では、不可解な現象がたびたび起きていたはずです。そして神職か僧侶に頼んで、お祓いをしてもらい、最初は2枚、或いは4枚のお札でこの部屋を塞いだはずです。ところが怪現象は収まらなかったため、貼られたお札の間にさらにお札を貼ってこの部屋を守りました。それでも霊現象が続いたため、さらにお札とお札の間にお札を追加して行ったのでしょう。それでも怪現象は収束せずに、仕方なく“開かずの間”という形で、この部屋を閉鎖したのです。
今回の2重結界では敷地に張った結界はまだ生きています。しかし、ちょろちょろと不浄霊の侵入が増えてきましたので、家の中の特に守りたいお部屋にさらに結界を張って強化したのです。こういったケースはまれにあります。通常は1度、結界を張ればそう簡単に壊れるものではありません。極端に言えば”生涯“有効です。しかし、貼ってから時間が経ったり、そこが霊的に強い力が働くような場所では、2~3年で結界を補修したり強化しなければならない家もあります。
そして今回の2重結界では、侵入してきた不浄霊が数多く室内にこもっていて苦労しました。結界を張る際は、その前にその中をきれいにしなければなりません。不浄霊が室内に残っている状態で結界を張れば、不浄霊を家の中にとどめることになりますので逆効果です。ですからこもっていた不浄霊をまずはすべて祓っていくのですが、それがかなり難航しました。それはこのお宅が数々の強い因縁を抱えているために、呼び込まれている不浄霊が強力でその数が多かったからです。不浄霊を祓う時は、私が一旦、吸い込んで一瞬で抜いて行きます。そのため汚いもの・臭いもの・ひどい感触のものを吸い込めば、息が詰まったり、むせたり、咳き込んでしまいます。私はかなりきつい作業になることは想定していましたから、体調を整えて、最初からまさに全力で祓い続けました。そのため時間は1時間ぐらいで終了しましたが、途中では何度か、日を改めて継続して行こうかと思うほどきつかったのです。しかし、この日の結界に当たっては、事前に面倒な準備を周到に進めていましたから、私の都合で作業を延長していくわけにはいきません。クタクタで終了した後は、しばらく動けませんでしたが、無事に2重結界を張ることはできました。
私は家にこもった不浄霊を祓いながら感じていました。元凶となる霊が呼び込んだ不浄霊の中に、太平洋戦争で亡くなっている兵隊が何人も出てきました。兵隊の不浄霊は直接この家とは関係していないものです。単に霊的な波長が合ったことでやってきたものですが、どれもかなり強いものだったのです。まず一つは、この家の場所が九州南部にあって、比較的近いところに特攻隊の出撃基地もあります。そして今日が8月15日=終戦記念日であったことです。その影響も大きかったのではないか。そんなことも感じていたのです。(2)へ続く。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方