7月26日から8月11日まで、第33回オリンピック競技会がフランス・パリを中心に開催されています。私はスポーツ観戦は大好きですので、時間があればテレビを見ています。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行のため、前回の東京大会は1年遅れで2021年7月23日から8月8日の日程で開催されました。あれから3年、体と心を鍛えてこの大会を目指してきた選手たちは、誰もが素晴らしく、死力を尽くした筋書きのないストーリーは、見ていて感動します。100mを9秒台で駆け抜ける短距離ランナーや200キロを越えるウエイトを持ち上げる重量挙げの選手は人間離れした超人たちです。100mを50秒を切ってで泳げる競泳選手も、2m40センチ以上のポールを飛び越える走り高跳びの選手も、一般人から見たら想像を越えた肉体の持ち主です。そんなアスリートを見るたびに、“人間の体は鍛えることでどこまで進化するのだろう”と感心してしまいます。
感心と言えば、この大会で大活躍している“フェンシング”の選手に違った意味で驚かされました。フェンシングは2008年の北京大会で、現在は国際オリンピック委員会(IOC)委員の「太田雄貴さん」が日本に初めてメダル(銀メダル)をもたらしました。それからロンドン大会で1つ、リオデジャネイロ大会は0、東京大会も1つのメダルを獲得しました。それが今大会では、フランスから優秀なコーチを招聘したこともあって、金メダル2個・銀メダル1個・銅メダル2個と5つのメダルを獲得する大活躍となったのです。そのため今までマスコミに取り上げられる機会の少なかったこの競技が、一気に注目されるようになりました。
その中でも団体ではなく、個人として金メダルを獲得した「加納虹輝(こうき)」選手は、7月28日の決勝戦以来、多くのマスコミから取材を受けてきました。その中で私が驚いたのは、彼の左右の腕についてです。加納選手の身長は173センチです。加納選手が出場した「エペ」という競技は身長やリーチが長い方が有利です。その中で選手としては決して大柄でない加納選手は、素早いジャンプ力で相手の目の前に飛び込むことでこの競技を制したのです。加納選手は右利きですから、右腕が鍛えられて発達していることは容易に想像が付きます。しかし、テレビのインタビューを受けている加納選手の両腕は、明らかに別人と思えるほど、左右でそのサイズが違っていたのです。鍛えられた右腕が左腕より“太い”なら分かります。トレーニングによって筋肉が発達するからです。しかし、画面に映った右腕は左腕より太いだけでなく、見た目としては20センチぐらい長かったのです。腕がそこまで長くなるということは、筋肉だけでなく骨も伸びていったことになります。人間の体が鍛えることでそこまで変化することは、私にはとても想像できませんでした。
私が中学生の時、クラスに足に障害を持ったクラスメイトがいました。彼は車いすや松葉づえなどは使わずに歩いていましたが、いつも足を引きずっていました。人間の体はどこかの機能が衰えたり傷ついたりすると、それを補うように他の機能が発達します。いつも足を引きづっていた彼は、足の力で体を十分に支えることができません。そのため常に上半身や腕の力でカバーしていました。そして男子で腕相撲をすると、彼がクラスで一番の力持ちだったのです。そのとき私は人間の肉体や機能は、鍛えることで後天的にどこまでも進化していくことが分かりました。
そして加納選手の太くて長い丸太のような右手を見た時、“いったいこの選手はどれだけの努力を重ねてきたのだろう”と思い、胸が熱くなりました。努力が結実して最高の結果を見事に獲得した加納選手!本当におめでとうございました。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方