ここまで五感に現れる霊障について書いてきました。今回は5番目の「触覚」についてお伝えします。霊障が触覚に現れる「触覚障害」では、触覚が非常に過敏になったり、鈍感になったりします。以前、私に相談した人の中に、料理で高温になっている鉄製の鍋を掌で握って大やけどをした人がいました。普通は高熱の鉄鍋に誤って手が触れれば、驚いて一瞬で手を離します。しかしこの人は、料理中に鍋の鉄製の“取っ手”部分を握っているのに、その熱さに気づかずにしばらくそのままにしていたのです。そして掌の肉が焼ける臭いに気づいて、慌てて手を離しました。掌は真っ赤に焼けただれていましたが、熱さではなく臭いと握った感覚の異変を感じて手を離したのです。
別の人は仕事で車の下に潜り込んで作業中に、右足首がジャッキが外れたボディーに挟まれていました。普通なら車に足を挟まれれば、大声を上げて足を離します。しかし、痛みはまったく感じなかったために、しばらくそのまま作業を続けていたのです。そして同僚が斜めになっている車体に異変を感じて、慌てて数人で車を持ち上がて足を抜きました。長時間、車の下敷きになった足は骨折していたのですが、そのときは痛みを感じなかったというのです。
“熱さ”にしろ“重さ”にしろ、痛みを感じることで、人間は自分の体を守っています。もし、触覚が機能しなくなって何も感じなくなったら、炎の中に手を突っ込んでも、電動ノコギリで腕を切断されても痛みを感じずに笑っていられるのでしょう。ただ、自分の体が焼けただれたり、欠損して無くなるだけです。そして悪くすると痛みを感じないまま息を引き取ることになります。そう考えると触覚が正常に働いていることも生きていく上でとても大切なことだと分かります。
あとは霊障が触覚に出る時、”恐怖症やアレルギー症状“のように、特定のものに対してそれを受け入れられなくなることがあります。それは毎回お伝えしているように、霊障はその霊が死んだときの状態が憑依した人に伝わることが多いからです。普通の「触覚障害」では、特定の生地の服を着られないとか、特定の材質で作られた建物には入れないという形で出ます。しかし、”恐怖症“は”対人恐怖症・閉所恐怖症・暗所恐怖症・男性恐怖症“など、特定のある一つのものに対して、心理的・生理的に異常な恐怖を感じます。その数は現在、名称の付いているものだけでも500種類以上もあります。私も自分が”高所恐怖症・集合体恐怖症“は持っているように感じています。高所恐怖症は、おそらく過去世の影響です。集合体恐怖症は、大人になってから感じましたので、生きてきた中でその感覚が芽生えてきたのだと思います。
霊障でも自分に憑依した霊が、死んだときに崖から突き落とされていれば、”高所恐怖症“のようになります。自分に憑依した霊が、死んだときに目を刺されていれば、”先端恐怖症“のようになります。つまり、触覚に現れる霊障は、恐怖症やアレルギー症状に似ているのです。
そして霊障は今までお伝えしてきたように“五感”に現れることがありますが、厄介なのはそれが“一つの感覚”だけに影響するものでは無いことです。五感の中の2つとか3つとかそのすべてとか、複数に霊障が出ることも珍しくはないのです。想像していただければわかりますが、もし複数の感覚に霊障が出た場合、それで普通に生活することはできなくなります。そう考えると、苦痛や恐怖を伴わなくても、五感に現れる霊障は、命にかかわることもある恐ろしいものなのです。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方