霊障についてここまで“臭い・音”そして姿が見えるケースについて書いてきました。今日は五感の中の“味覚”についてお伝えします。“味覚”というと、霊障で“味覚が変わることがあるのか”と思うかもしれません。しかし、味覚は明らかに変わりますし、味ということで言えば、本当に嫌な感覚が霊障によって口の中に残されることもあります。霊障による味覚障害はさまざまな形で出ます。味覚障害は、普通は舌の中にある味を感じる“味蕾(みらい)”に異常が生じたり、味覚を脳へ伝える神経や、味を判断する脳そのもの原因があることがほとんどです。そのため味覚障害では「脳神経内科」で診察を受けることになりますが、霊障から引き起こされている場合、どれだけ検査をしても悪い箇所は見つかりません。
霊障が味覚に出るときは、特定のものがものすごく食べたくなったり、食べられなくなったりすることが多いのです。それは毎回お伝えしている通り、霊の影響が体(五感)に出るとき、それは霊体が死んだときの状態が投影されることがほとんどだからです。良くあるのは、お酒が好きで、毎日浴びるほどお酒を飲んで死んだ霊が憑いたために、今までお酒がまったく飲めなかった人が、お酒を飲まずにはいられなくなるようなケースです。それは酒好きだった不浄霊が憑いたことで、憑かれた人はお酒が美味しく感じられて仕方が無くなるからです。その逆に自分の好物だったものが、まったく食べられなくなることもあります。
あと特異なケースとして、戦地や飢饉など、飢餓状態の中で亡くなった不浄霊が憑いたとき、口の中に異常を感じることがあります。お腹が空いてもご飯が食べられなくなったとき、その状態が何日間も続けば、人は生きるために動物はおろか、昆虫でも爬虫類でも木の葉でも泥水でもすすります。餓死するような空腹に襲われれば、精神的にも正常な状態ではいられなくなります。そうなったとき“見た目や味”を度外視して、蛋白源を口に入れようとするのです。
私に相談した人の中に“口の中の上あご”に「何かが貼りついて気持ち悪い」と訴えた人がいました。その違和感はうがいをしても、歯を磨いても取れません。実際に何かが付いているのではなく、何かが付いて死んだ人の霊が憑いているからです。その人には飢饉の中で餓死した農民の不浄霊が憑いていました。その農民は食べるものが無くなったあと、家畜もいないので蛇や昆虫を食べてしばらく命をつなぎました。“カナブン”や“クワガタ”或いは、“ゴキブリ”のような虫まで、動くものがあれば棒で叩いて殺しました。そして火であぶってそれを口にしていたのです。昆虫の中には羽の生えているものは多くいます。カブトムシもクワガタもカナブンもゴキブリも羽は生えています。それらを口に入れて噛んだ時に、虫の羽が上あごにしばしば貼り付いていたのです。ピタッと貼り付いた虫の羽は舌を動かしても容易には取れません。不浄霊が死を目前にしてその状態を強く覚えていたため、憑依された人にその感触が伝わっていたのです。そして口の中には苦いような酸っぱいような嫌な味が、いつまでも残っていました。私は虫を食べたことはありません。しかし、飢餓の中で虫を食べて死んだ不浄霊に憑かれたことは何度もあります。ですから虫の羽が口の中に貼り付く感触や苦い嫌な味は分かります。
そして口の中に常に苦みや気持ち悪さが広がっている状態で、普通に食事が摂れるわけがありません。ですから霊の影響が味覚に出るときに、食事をしても吐いてしまい、拒食症のようになってしまう人もいます。それはその人の命にかかわる大きな問題になります。(5)へ続く。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方