第１１８１回　子供を産むのか産まないのか

以前から私たち夫婦、或いはお子さんたち夫婦に、

「子供はいつできるでしょうか？」「また何人できるでしょうか？」「男の子・女の子はどうでしょうか？」「無事に出産できるでしょうか？」「生まれた子供は障害などなく健康でしょうか？」

こういった質問は時々受けています。霊視はその人の未来を観ます。そして夫婦にとって、子供を将来、無事に妊娠・出産して育てていくことが出来るのかどうかはとても大きな問題です。だからこのように尋ねてくる方が多いのでしょう。

私はこのような質問に対して、ほとんどのケースでは“ズバリ”と答えています。ただ、最近ではそうとも言えないケースが増えてきました。それは周産期や子供の幼児期は、予測の付かない突発的な事故が起こることが時々あります。霊視ではその人の人生に組み込まれている事故であれば、それを感じ取ることはできます。ただ、本当は元気に生まれるはずの赤ちゃんが、出産時に起きた予測の付かないトラブルによって命を亡くすことがあるのです。それは本当に運が悪いとしか言いようがありません。出産直前まで母子ともに健康で体に異常はなく、医療過誤が無くても事故が発生することはあります。そのようなアクシデントは霊視では感じ取ることが出来ないのです。何十年も霊能者をやっていると、自分でも“あり得ない”としか思えない悲しい現実に呆然としたこともあります。常にそのことが頭の片隅にありますので、「絶対に大丈夫です」と太鼓判を押すことは滅多にありません。

あとは昔は子供は“神様からの授かりもの”でした。その人の未来を観た時に、親になる時間がある人とない人は、生まれた時から決まっています。それは自分の努力で補えるものではありません。ですから上記の質問にも、ハッキリと答えることはできました。しかし今は「人工授精」や「体外受精」などの「生殖医療」が高度に発達しました。そのおかげで以前なら子供を望んでもできなかった夫婦でも、子供が持てるようになりました。それはある意味、人智を越えた技術です。ですから「生殖医療」は人間が神の領域まで踏み込んだ医療なのです。そのような可能性を考えると、将来的にこの夫婦の間に子供が持てるのか持てないのかの判断は、今までよりも難しくなってきた感じはあります。

ただ、私の場合、その夫婦の間に将来的に子供が持てるのかどうかの判断はその夫婦の未来を観ることで感じ取ります。その基本は同じですので、この質問にははっきりとお答えしています。私は夫婦から将来、子供を産むかどうかの質問をされたとき、その映像が頭の中に出てくるのかどうか、基本的にはその１点で決めています。たとえば夫婦が客席からステージを見下ろしています。そこにはスポットライトに照らされたグランドピアノが置かれていて、かわいいドレスを着た女の子が、ステージでお辞儀をした後、ピアノを弾き始めます。ドキドキしながらステージを見下ろしている夫婦が質問者であれば、きっと「女の子を産む」と判断できます。そしてその時の夫婦の容姿や服装から、ステージを見ている夫婦の年齢は推測できます。その年を逆算すれば、あと何年後に女の子を出産するのか答えることが出来ます。同じように、運動会や学芸会やサッカーの試合で応援している夫婦を目線が私の頭に浮かんでくれば、何年後に男の子を産むのか、女の子を産むのかは感じ取ることが出来ます。このようにして上記の質問には、ほとんどの場合、ズバリ回答しています。それでも運悪く突発的に起きる事故は霊視では感じ取れません。この点には常に注意を払わなければいけないのです。

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