髪を切りました。



基本長めが好きな僕にしては、
今回は結構思い切ってバッサリ。


メガネを外してコンタクトにしたら、
印象が全然違うと職場の営業さん方に言われました。






僕がいつも髪を切りに言ってるお店は、

車で30分ぐらいかかる、ちょっと田舎だけど雰囲気のいい理容室。




僕が昔、お世話になった方が経営するお店。








僕は16歳の時、
高校を中退して、就職しました。


その就職先が、自転車で5分のヘアーサロンでした。




あの時は、仕事はなんでもよくて、
たまたま求人が出てたから行ったら採用になった、ってだけの流れ。



世の中ナメてたから、
理容に関する知識も全くないまま、
1年半ほど理容師として働かせていただきました。

見習いから、最終的には中習ぐらいまで行ったのかな。






世間知らずで、世の中ナメてて、
どうしようもない僕を、

それでもお店の方たちは、本当にかわいがってくださいました。



色々あって、18になる手前ぐらいに辞めさせていただいたのですが、
「一人前になったら報告にきます」っつって、

未だに、一番お世話になったマスターには、挨拶に行けぬまま。




このお店で働いていた間、
僕の髪の毛は、先輩たちの練習の為にありました。



丸刈りもしました。
パーマも当てました。
髪をすっごい鮮やかなブルーにして、逆立ててた時期もありました。






だけど、お店を辞めてから、
僕は、あのお店以外の、どんなに有名で技術のあるお店に行ったとしても、
僕の髪を切ってる人が、あの先輩たちではないことに、
どうしようもなく悲しくなってしまうような気がして、





結局一度も、
他のお店を訪れることはありませんでした。





それが、去年、

一番お世話になった先輩が、自分のお店を持ったと聞いて、
そこを訪れるまで、


その間、実に9年、

僕は、他の人に髪を触らせたくなくて、
ずっと自分で、勘で髪を切り続けていました。






別にそんなに髪にこだわっている人種ではないのです。

ただ、店を辞めてからもずっと、

次も先輩に切ってもらいたくて、

18歳から27歳まで、その『次』を守り続けてきたこと。





それを、気持ちのお土産に、
先輩のところに訪れたかった。
それだけなのです。






9年ぶりに突然僕が訪れた時には、とても驚かれていらっしゃいましたが、

お互いに、その9年の時間の中で、変わってしまったことは多々あれど、

そこに流れる空気は、不思議と9年前のままで、




きっと、こういう間柄が、
一生ものの付き合いと呼ぶものなんだろうな、と思います。




さあ、明日も頑張ろう。