警察署からの依頼を受けて身元不明の遺体の歯や口の中の状態と、生前に歯科治療を受けた際のカルテ記録やレントゲン写真を照らし合わせて本人の確認を行う歯科医師のことです。

昭和60年の日航機墜落事故を契機に広く知られるようになりました。

歯は人体の中で一番の硬さを持っており、高温にも強く、肉体や骨が朽ちた後でも残り安い部分です。

また、指紋と同じように並び方、治療痕が同じ状態の口腔内が少ないことからDNA鑑定と共に使われています。

未だ記憶に新しい2001年の貿易センタービル爆破事件では、身元が判明した遺体の35%、2004年のスマトラ島沖地震によるタイの津波災害では56%が歯や口の状態から身元確認されました。

 

このように大規模災害で多数の遺体が発生する場合には生前の歯科データをもとに高確率の絞り込みが可能となっているのですが、2011年の東日本大震災ではデータが歯医者ごと流されてしまったため、警察歯科医による本人確認は困難を極めたそうです。

 

は恐竜や爬虫類から進化したとされています。

骨を中空にしたり、羽毛を変形させたりして身体を軽量化することで、飛ぶことに適した身体を獲得してきました。

 

反面失ったものもあります。です。

始祖鳥や翼竜の頃には生えていた歯も、鳥へと進化を遂げる過程で失っていきました。

歯でさえも効率よく飛ぶためにはいらないということでしょうか。

しかし、鳥の一生の中で一度だけ歯が生えている時があります。それは卵の中

ひよこの上のくちばしの先端に小さな突起があるのですが、これが卵歯と呼ばれ、卵の内側から殻を割るのに役立ちます。

そして孵化後数日で役目を終えた卵歯はとれてなくなってしまうのです。

 

同じように卵からかえる鳥と祖先が近い爬虫類も卵歯を持っているそうです。

進化で変化したりなくなって行くものもあれば、変わらず残って行くものもあるのです。

 

バリ島はインドネシアの他の地域と違い、ヒンドゥー教が信仰されています。

その名もバリ・ヒンドゥー

日本人にはなじみが少ない宗教ですね。

その独特な儀式についてもあまり知られていません。

バリ・ヒンドゥーでは人が一生を送る中でいくつかの通過儀礼があり、バリ島の人々はこれらの儀式を大切に守り伝えているのです。

その中の1つがポトンギギ

やすりで歯を削る儀式です。

成人式と同じような意味があるのですが、時期が明確に決まっておらず20歳になったから行うというわけではなく、結婚式までに行えばいいようです。

しかしなぜ、歯を削るのでしょうか?

それは、やすりで歯のとがった部分を削り平らにすることで、より人間的な歯並びになり野獣性が無くなるという言い伝えがあるからなんだそうです。

やすりで歯を削られるなんて思い描いただけでも寒気を感じますが、実際はポトンギギ専門のお坊さんがいて削ってくれるのでそれほど痛くないのだとか。

本来は1日のうちの16時間を費やして草を食べるという行為を通して、大きな躰を維持してきた動物です。
しかし、競走馬はより速く走るために筋力を発達させる必要があることから、栄養効率の悪い草ではなく高カロリーで消化しやすい配合飼料を与えられます。
配合飼料の食事はおのずと短い時間で必要な栄養を取ることができるということになるのですが、それゆえ1つ困った問題が起こるといいます。
 
十分な食事の時間を与えられず、自分が食べ終えても近くで他の馬がまだ食事していると、これをストレスに感じへそを曲げて練習に身を入れないのだそうです。
ですから、飼育員は飼い葉おけに石を入れたり、配合飼料を網に入れたりして食べずらくして時間がかかるように工夫をしています。
人間には人間の食事ペースがある様に馬にも馬のペースがあるんですね。
 
歯の硬さってどのくらいなのでしょう?

一般的には水晶と同じくらいなんだそうです。治療に使われる素材もゴールドとプラチナの合金、セラミックスなどの、歯の硬さに近いものが使われています。

では、水晶ってどのくらい硬いのでしょうか?
とすり合わせても水晶には傷がつかないのだとか。ナイフやヤスリのような焼きの入った鋼材や鉄釘でもダメで、逆に鉄の方が傷ついてしまうようです。

引っ掻いた時の傷のつきにくさで物質の硬さを計る「モース硬度」によると、歯(エナメル質)と水晶は硬度7。ガラスや鋼鉄などに傷をつけることができるレベルの硬さとなっています。
ちなみに
モース硬度10で地球上の鉱石の中で最も硬い物質は、周知の通りのダイアモンド
 
人間の爪は2.5、銅製の硬貨は3.5、ガラスは5でした。
歯は硬いとは思っていましたが、ここまでとは。