経過は順調で、明日無事に退院となります。


そこで、9日目午後の記事で触れた手術に踏み切った本当の理由ですが・・・。


以下、長文になります。


まずは、術後にいただいた説明図。



痔核、そして直腸粘膜脱。


計、2箇所の切除。


端的に言うとこの肛門の右側にある大きな直腸粘膜脱が理由です。


これがあるとどうなるか。


肛門がしっかり閉じません。


つまり、排便障害が起きるんです。


もっとわかりやすく言うと


う◯こが漏れます。


粘膜が部分的に外に出てる所があり、肛門が緩んでしまう時があるんです。


大変お恥ずかしい話ですが。




思えば異変は結構前から。


便が細くなり、年かなぁとか思ってたのは2年以上前。


定期的に大腸の検査は受けてましたが、潰瘍性大腸炎が落ち着いていたのもあり、最後の検査も2年以上前。


この頃には内痔核ができてたかも知れません。


元々便秘気味だったのが益々酷くなったのは1年程前から。

3日に一回ぐらいしか出なくなり、出てもカチカチの便が少しだけ。


いつも肛門あたりに違和感があって、毎朝なんとか出そうとトイレでは思いっきりいきむ事が増えました。


そして、入院までの記事にあったようにぷにぷにを発見。


手鏡で実際に確認して驚いたのは大きさと言うか幅です。


肛門の右半分ぐらいに真っ赤なぷにぷにが出て来てる感じです。


単純ないぼ痔には見えませんでした。


それでも、この頃はまだ押し込めば戻って排便時に出てくる程度でした。


その時通っていた病院ではいぼ痔と診断され、まずは薬でなんとかしようとしましたが、出血や痛みは落ち着いたものの、ぷにぷに自体はなんともならず。


頑張って押し込んでも気がつくと出てたり、一日中出っ放しになる事も。


後にこれが大変な恐怖になります。



そして、決定的な出来事は半年ほど前。


ある日の出勤。


車を降りて会社に向かう中、突然便意を催す。


職場のトイレまでは駐車場から5分程ですが、その5分に耐えきれず、例のぷにぷにした部分が出てくる感触と同時に歩きながら少し漏らしてしまいました。


幸い、小さな塊状の便だったのとこの時は昨年末からの尿管カテーテルの長期留置による後遺症の排尿障害(要は尿漏れ)対策にオムツをはいていたので、トイレに駆け込んでウォシュレットでしっかり洗って、オムツを交換して大事には至らず。


しかし、その日一日は臭いがしてるんじゃないか、また漏らすんじゃないかと気が気でなく、なにより便を漏らしてしまった自分が恥ずかしく、精神的なダメージは甚大でした。




その後、排尿障害は元のかかりつけの泌尿器科に病院を変えて改善。


こちらは結局、大腸菌による膀胱炎。


長期の尿管カテーテル留置あるあるみたいです。


抗生物質を一週間投与であっさり治りました。


セカンドオピニオンって大事。


そして、大きくなくても専門の病院は頼りになります。


元の病院は尿検査もなく、尿量の測定のみで原因不明を繰り返すのみでしたし。



尿漏れの不安もなくなり、オムツを卒業したかったのですが、今度はお尻がそれを許してくれない。


特にお腹が緩い時は非常に怖く、便意を催すとすぐにトイレに駆け込まなければならなくなり、結局またオムツのお世話になるように。


実際、お腹が緩いと感じる時にはトイレットペーパーを丸めてお尻あたりに押し込むも、トイレに駆け込む前にペーパーに出てしまってたりすることも一度や二度ではありません。


こうなると仕事も手につかなくなり、精神的にも参ってしまいます。


尿漏れならまだしも、いくらオムツをはいていても脱糞は無理。


ましてや、こんな状態でバイクなんてとても無理です。


今年に入ってツーリングの記事が減ってるのはその為です。



しかしながら、恥ずかしくて病院で相談もできず。


薬を続けたとて急に良くなる筈もなく、最悪、薬を潤滑剤に便を漏らしそうになった事も。


この事を、ちゃんと正直に話していたら、また違った展開になったかも知れませんが・・・。


そんなこんなでなんとか早く治したいとこの病院に駆け込んで今に至ります。



ありがたい事に、ここの所割とたくさんの方にアクセスしていただいており、このタイミングでこんな恥ずかしい話は・・・なんですが、読んでいただいてるせめてものお礼に、手術にまで踏み切った理由はちゃんと正直に書こうと思った次第です。



もし、以前の記事に書いた程度の少しの痛みと出血だけなら、薬で若干の緩和もできていたので病院を変えてまで急いで手術は希望しなかったと思います。


そもそも痔になったとて、死の病ってわけではありません。


それでも、病院を変えてまで急いで手術をしたかったのはこんな理由があったからなんです。




まずは、


もし、読んで下さっている方の中に私が記事の前半で書いているような違和感を感じている方がおられましたら

早めの受診をお勧めします。


早ければ早いほど楽に治せると思います。


ましてや肛門周りの違和感は最悪

直腸がん

の可能性もあります。


内痔核のみなら薬で緩和も可能ですし、ジオン注射みたいに日帰り、もしくは3、4日の入院で切らずに治す事も可能です。


また、その際は症状だけでなく、困っている事は正直に全部話しましょう。


痔は誰でもなりうる病気で、恥ずかしい物ではないです。


恥ずかしがっていては治療が上手くいかず、最悪私みたいにもっと恥ずかしい思いをする可能性があります。



とは言え、手術による根治術は中々大変です。


まだ私も途中ですが術後の入院は10から14日、自宅療養7日、切除跡の完治には1ヶ月から1ヶ月半、その間、ナプキンとガーゼのお世話になりながら排便のコントロールにかなり気を使う事になります。


仕事を3週間休むのも大変です。



先日ニュースになっていましたが、名古屋の病院にて痔瘻の手術の6日後、処置ミスもあって出血性ショックで亡くなった方もいます。


敗血症になるケースもあり、手術のリスクもゼロではないです。



また、費用も結構かかります。


最終的な費用は退院時に記事にしますが、私の場合はおそらく食事代を合わせて20万前後になります(単純な内痔核とか痔瘻の場合はもうちょっと安いと思います)。


高額医療の還付金は加入している健康保険によると思いますが・・・。



それでも現在痔を患っていて根治を目指したいなら、現時点で治療の半ばにもいってない私が言うのもなんですが、


家田病院をお勧めします。


理由はご飯が美味しいから


痔の治療に特化した病院だから。


部屋代無しで入れるトイレ付きの個室、大きく立派なお風呂、そして療養の為だけではない食事。


これまで2度入院生活をしてますが、その2つの病院とは環境が全く違います。


単純に新しくて快適なだけではなく、痔の治療に特化した入院施設を持った病院なんです。


術後のケアも手厚く、看護師さん、薬剤師さんも頼りになります。


退院までまだ2日ありますが社会復帰できるか心配なくらい快適な入院生活でした。




痔主を卒業したい同志の方。


参考にして下さいませ。


また、現在治療中の同志の方。


お互い頑張りましょう。


そして、無事に完治を目指しましょう。



週末漁師さん、nary(´Д`)さん、励ましのコメントありがとうございました。


先輩のアドバイスは参考になりますし、励みにもなります。



退院後も完治までは定期的にブログをアップしていきます。


ゴールはビーナスラインツーリングにします。


(10月上旬くらい?もう寒いかな?)


魔神、待ってろよ〜。