さしてバイクに詳しくもなかった私が中免を取った頃。

NS-1で俄かにバイクに目覚め、自動車学校に通いながらバイク雑誌を買い漁り、たくさんのショップを回ったりして色々研究したのを思い出します。

その頃覚えたバイクのカテゴリーは・・・

レプリカ(スポーツ)
ネイキッド
アメリカン
スクーター
オフロード

といった所でしょうか。


そして、その頃の中型バイクの動向と言えば・・・


度重なる規制により2stレプリカは次々と生産終了。

取って代わったのは4stレプリカ・・・

ではなく、

ネイキッド。


そう、

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ゼファー。

そして、後を追うようにリリースされたスーパーフォア、XJR、インパルスなどでした。

2stレプリカの様な鬼馬力はなくなり、馬力規制があったとは言え、車もバイクもカタログデータの”馬力”がまだまだ商品価値を生み出す時代。

ゼファー以外は規制いっぱいの53ps

非力と言われたゼファーですら46ps

規制の元でこの数値ですから、とっても刺激的な時代だったと思います。

因みに規制前に発売されていたネイキッド

Xインパルス
(東京タワー)
GPZ400R
などは、59PSありますがね(^_^;)



やがて一段と厳しくなる規制の嵐の中台頭してきたのが・・・

アメリカンビッグスクーター

馬力よりもスタイル乗りやすさが持て囃される様に。

特にアメリカンは

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ドラッグスターの登場によりワイド&ローのフォルムをまとった中型アメリカンの人気が確定。

シャドウ、イントルーダー、バルカンと各社似たようなラインナップが揃う中、うっすら記憶にあったのが・・・



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エリミネーター。

当時、ラインナップに残っていたのは250と125だけだったので400以上の存在は全く知りませんでした。

当時のイメージは・・・

アメリカンなのに水冷パラツイン
(後に水冷Vツインの250Vに)よくわからないバイクと言うイメージ。

アメリカン=Vツインと言うステレオタイプにドップリだった初心者の私には変なバイクとの認識しかありませんでした。

そんな中で私が選んだのは・・・

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ZZR400
だったわけですが(^_^;)



理由は・・・

フルカウルで、

デカくて、


安い。


これです。

いざ、乗ってみるとデカイ割に扱いやすく、特に長距離のツーリングがラクチンで九州の実家まで片道900キロの道程を半日以上かけて帰省したりと大活躍。

引越しで置場と車検代が無くなり、泣く泣く手放すまで2年間楽しく乗りました。


それから10年以上。


久しぶりにバイクに乗る様になり、エストレヤで走り回るにつれ思い出したのはやはりモーターのように回る水冷4発の気持ちよさ。

シングルの鼓動感と低速からモリモリトルクの運転しやすさもいいのですが、やはり単純にパワーが足りない。

そんな訳で400に乗り換えたいなぁ~とか思いつつ某中古車サイトなどで情報収集している中で候補に挙がったのが・・・


バルカンクラシック

イントルーダークラシック
ドラッグスタークラシック

の3台。

いずれもVツイン。

水冷と空冷、チェーンとシャフトドライブの違いぐらいで大差のないスタイル。


実際にDSに試乗したのは前の記事の通りですが、アメリカンのポジションにやや苦戦。

400の空冷Vツインはトルクがあり運転しやすいものの鼓動感をやや通り越した振動も私の好みではなく・・・

やっぱ水冷の4発に乗りたいなぁ~

ネイキッドにするかな~

だったらZRXかな~

ゼファーは高いし空冷だからな~

とか思っていたら、たまたま舞い込んできた某赤い男爵チラシで目にしたのが

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エリミネーター400



だった訳です。


ご存知ですか?ですもん(^_^;)

アメリカンっぽい低いポジションに中型の名機GPZ400Rの水冷4発を搭載したドラッガー

まあ、私も最近愛読しているあるブログで見かけるまではドラッガーというカテゴリーを認知しておりませんでしたが・・・(^_^;)


実際に跨ってみるとステップは真横でアメリカンと言うよりネイキッドに近い感じで違和感無し。


年式と走行距離が気になりますが、もう二度と製造されないであろう中型ドラッガーと言うコンセプト。


2週間ほど悩んで乗り換えを決意しました。


実際に乗ってみると街乗りには問題ない取り回しとフロントブレーキの効き。

むしろ、フロントブレーキはドラムに比べると安定感があります。

問題はリアブレーキ。(ドラム)

太いタイヤにマッチしてないのか、弱く踏むと全く効かず、強めに踏むとロックしそうなフィーリングはZZR400にそっくり(^_^;)



エンジン音は思ったよりかなり静かで、6速60キロぐらいで流してると・・・

風の音しか聞こえません(^_^;)

しかし、しっかり回してやると4000回転あたりからグォーンと力強く吠えるエンジン。

高回転の伸びこそありませんが、比較的フラットなトルク特性だったZZRのエンジンより低速からグイグイ加速する感じです。

かなりクロスなミッションを6速までしっかり回して繋いでいけば100キロまであっと言う間(^_^;)

正に中型ドラッガー。

中型しか乗ったことのない私には十分に刺激的な加速のフィーリングです。




乗りやすいアメリカンっぽい低いシートにネイキッドのようなステップ。

よく回るエンジンにクロスミッション。

長くて低いけど、そんなにワイドではなく、コンパクトで比較的軽い車体。

個人的には意外とオールラウンダーな、よくできたバイクだと思います。

まぁ、燃費の割に小さなタンク
はチョイと問題ですが(^_^;)




もう発売されることのないであろうスペックとカテゴリーのバイク。

大切に乗りたいと思います。





まぁ・・・

大型を取れば・・・

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こぉんなバケモノドラッガーに乗れるんですがね(^_^;)




楽しみは後に取っときましょ。