今回はスポーツの学校における位置づけについて述べたいと思う。
昨今の西武ライオンズのアマ選手への金銭授与問題に端を発した高校生の特待生問題にもかかわる話であるが、学生野球憲章には「いかなるものからも学生は金銭供与を受けてはならない」という条項がある。この条項の背景には金銭授受を受けないことで高校野球の独立性を維持したい点があげられる。そしてもうひとつ、学業とスポーツの両立を望んでいる姿勢が見え隠れする。
多くの学生は教育課程の中で決められた授業を通常通りこなし、部活動として野球を行っているわけである。しかし一部の学校(特に強豪校)では課外活動を最優先にして授業を受けない事態が発生しているのは紛れもない事実である。
高校生(広義で言えば学生)の本分は学業である。これについて全く疑う余地はないであろう。社会へ出ることの準備機関として高校があり、その準備教育として学校教育が存在していると考えるべきであろう。ただ高校は義務教育ではない。仮に高校を卒業しなくとも一般的な社会生活を送る上で支障はないと考えている。その観点からも高校をより専門技術を磨く機関としてを位置づけるべきであろう。より現実的に論じると部活動を今以上に授業単位として認めるべきであろう。そのためには文部科学省の協力も必要となってくるであろう。
高校野球の特待生問題ばかりに焦点が当たるが、このような問題があることも今一度認識してほしいと切に願う。