できないから
いいのかもしれない
わからないから
がんばれるのかもしれない

道は見えずとも
目指す山は見える
わたしたちの道は
そんなかもしれない

頂点に行きたい
誰もが願う
そこからの景色を
見たいがため

高ければ高いほど
響く無痛の雄叫び
深く深く
霧にむせびながら

彷徨い歩いているようで
近道かもしれないし
まわり道のようで
まっすぐかもしれない

だから険しさなど
知らなくていい
遠回りなどと
嘆かなくていい

高みが見えたときに
知らせてやればいい
ヤッホー 
これも悪くないやと

できない自分への
贈り物に
木霊で
響かせ

 知らぬ誰かは自分かも…







お腹が空いても
すぐには食べられない
なんだかそういう暮らしに
なってしまった

お腹が空くと
悲しくなって
寂しくなって
空を見上げる

疲れたら
コーヒーを飲みながら
ブレイクタイムなんて
無くなってしまったけれど

思いっきり働いて
思いっきり休む
そういう生き方を
選んだんだ

空腹なんて
忘れられればいい
悲しみなんて
忘れられればいい




いとこ煮とは
何故いとこなのか?
かぼちゃとあずきは
いとこなのか?

あーちゃんとわたしは
いとこだ
同い年で
あーちゃんは美人

男の子大好きで
色気もあって
わたしと全然ちがうけど
いとこだから遊んだ

あーちゃんちに
よく遊びにいった
あーちゃんママが
シガールをよく焼いてくれてうれしかった

何で遊んだかなんて
よく覚えてない
お菓子目当ては
あったかも

かぼちゃのいとこ煮は
甘いんだろうな
かぼちゃとあずきなんて
不思議な組み合わせ

ふだんは一緒にいないけど
いとこだから
甘くなれるのかも
許しあえるのかも