洋服直し屋の日常

洋服直し屋の日常

服の直しや仕立ての仕事をしています。
日常で出会ったおもしろいこと、服の製図や
自分でできる修理方法など書いています。

                                                                  こんな偶然いやだ

 

 

 



入院当日、病室に入った。
ほぼ同時に1人の患者が隣のベッドに入室された。

看護師に姓名、生年月日を告げている声に聞き覚えがある。
あっ!あの高齢婦人だ。

名前は「五十嵐さん」年は「昭和13年」87才、かなりの難聴。
私と同じ「心臓弁膜症」嫌な予感が走る。

難聴の人は自分の立てる音の強弱が解らない。なので
生活音(食事中の茶碗類のあつかいやドアの開閉など)

そして声もでかい。怒鳴りたてているような話しかたである。

私は五十嵐さんの夜中の過ごしかたを心配した。
深夜1時ごろ、例のごとく「ガサガサ、ごそごそ、ガタンガタン・・・・・・」

これが「いびき、ねごとの類(たぐい)なら不愉快音ではない。

人の自然現象だと笑ってすませる。
だが五十嵐さんの不愉快な雑音は、延々30~40分続く。
とうとう4人部屋の患者の誰かが

うるさーいっ(怒・怒 ! ! ! )
かなりの大声だった。
リブログ記事の状況がまさにそっくり復元された。
また誰かが、毎夜続くこの不愉快な雑音に神経を侵され、死の危険にさらされるのか?

私は五十嵐さんの部屋のカーテン越しに
「はいはいはいよ五十嵐さん、いま真夜中ですよ。
私もあなたの立てる音で眼が覚めてしまいました。

明日、私もあなたも手術ですよ。いっぱい眠りたいでしょ。
そろそろ寝ましょうかねえ~」

(五十嵐さん)
「私、音なんか立てていませんよ!失礼ね」

その直後、本人の大いびきがカーテンを揺らした。
退院まで2週間、五十嵐さんの単独ライブがはじまるんだ。

 


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         刻むだけザワークラウト(乳酸キャベツ)の作り方

今年一時期、キャベツの値段が高騰した時があった。

一個500円していた。

 

キャベツ大好き人間の私としては、とても買えなかった。

 

ところが、今朝スーパーに行ったら、なんと一個98円だった。

久しぶりに「乳酸キャベツ」を食べたくなった。

 

胃がんの内視鏡手術を3回もした私には、キャベツは薬でもあった。

だって「キャベジン」という薬はキャベツから作られたらしい。

 

真意のほどは確かではないが、私は信じている。
テレビで「乳酸キャベツ」のワードをはじめて聞いたとき、
にわ鳥のエサかなと思った。画面を見ていると、過去に
なんどか作ったことがある、ドイツの家庭料理ザワークラフトのことだとわかった。
発酵食といえば日本ではぬか漬けが有名だが
ぬか漬けは少し手入れをさぼっただけでカビがはえる。
ずぼらな私には、ぬか漬けはしきいが高かった。

ところが同じ発酵食でも、このザワークラフトは超簡単で、
手入れなどまったく必要ないのである。

 でも、なぜ、キャベツが発酵するのか?
キャベツの表面にはもともと乳酸菌がいて、
きざんで塩をまぜると、水分がでる。
その水分と菌の作用で発酵する。だからこれを作るときは、
ごしごし洗わないほうがいい。外側の1~2枚をすてて、

あとはさっと洗い流す程度でいい。

 
                                        
 
 作りかた                              
                                                                                   
キャベツ半分 500g
塩 大1 これだけ。
砂糖を入れるひともいるが、
そんなに大差がない。
おとーさんでもできる!
 

 

 

 

 

1日目                                  

手でカットしていくのは

メンドーなので、
スライサーで切りおろす。
細いほうが発酵しやすい。      

 
 

 

 

 

 

塩を入れて一晩漬ける。                       

 
ヤカンに水満たん。

2、5kg
これを重しがわりにする。

 一晩も待っていられないひとは、
ちからまかせにもめばいい。
腕が筋肉痛になるけど。

 

 

 

2日目      

                           
汁ごとジッパーに入れる。                           
500gのキャベツが

これっぽっちになった。

 
 

 

 

 

 

3日目 
                                                     
汁がにごりはじめた。
これはキャベツの色素である。
とうぜん、
キャベツ本体が色白になってきた。

さらにちいさな泡がぷくぷくしている。
菌が活発に動いているんだわ。

汁が透明なのは、乳酸菌が
でていないので失敗作だ。

 

 

 

5日目                                    

 

夏場は、このあたりから食べられる。   

 冬場はあと3~6日かかる。

一くち食べてみた。
しょっぱくて、すっぱい。
しょっぱすっぱ。
しょっぱすっぱ。

だれかこのリフレイン止めて!

もっとすっぱいのが好きなら、
このみの酸味になるまで常温におく。
これ以上すっぱくしたくなければ、
冷蔵庫に入れて、発酵を止める。

 10日目                                

 

5日前とさほど変化はないが、
キャベツがやわらかくなっている。
私は、いつも10日目に冷蔵庫に移動し、
2週間で完食していた。

でも今回はもうすこしねばってみよう。
どこまですっぱくなるか、           
発酵しつづけてみたい。

 

20日目                                                    

 

10日前より

酸がすこしまろやかな感じがする。                       
食酢やレモンの
すっぱさとはまったくちがう。
やはり、乳酸だ。

1カ月経った 

 

乳酸の香りがかなりただよう。
今回はここで発酵を止めよう。


ビンに入れて、冷蔵庫で保存する。         
保存期間は1カ月~2ケ月。
もちろん発酵菌のどあいによる。
酸が強いほど、乳酸菌は多い。
10日と1か月では、あとのほうが
私は好きだ。

 




ところで、はじめてこれを作るひとは
発酵してんのか?腐敗なのか?と、

悩むと思う。
だいじょうぶよ、一口くらいじゃ死にはせん。食べてみればいい。
腐敗したものは本能的に、舌と鼻が拒絶するはずだ。

心配なら、試食は亭主か姑にさせよう。

 
ジッパーの口をあけたら、すばやく閉める。
あまり空気にふれさせると発酵菌がうすまり、

腐敗菌がいばりくさって腐ってくる。  ん?日本語が変。

 
食べる量は一日に小皿(2~3口)ほど。夕食にいいようだ。
数日後、腸がきれいになったのを実感できる。それは、
腸から出る形あるものとないものが、まったく臭わないからだ。
菌とキャベツの繊維で、腸のクリーニングをするということか。
つまり、菌は生きたまま腸に住みついているんだわ。

だけど キャベツそのままたべるとクソまずい!
食べる前に砂糖を加え、オイルをかけてみた。
塩・酢・砂糖・オイルの塩梅が私を感動で泣かせる。
ねくらのブス男だと思っていたら、
実は慈愛に満ちあふれた上質な男性だった。
そんなときのおどろきに似ている。


                      ザワークラフトとキムチのダブル乳酸菌レシピ
 
                      
 
                     

 

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                                令和7年の2月から毎月

今年令和7年2月から6月までの5か月間
毎月入退院を5回リピートしている。

これほど頻度が多いと、何月に何の病気で治療したのか
頭がこんがらがって、記憶があいまいになっている。

7月の入院予定
 

★ 心臓弁幕症の手術

8月の入院予定
 

★    膵臓がんを半分削除と同時に脾臓もまるごと削除の手術
       この3つの手術が巧くいけば、私は元気になる。
      激痛から解放される・ふつーに歩ける・希死念慮から
      解放される。仕事がはかどる。

     良いことづくめじゃないの!
     病気は手当すれば改善する。 が、悪化したのは私と娘の仲。

(娘)「この家は狭すぎて息がつまる、レンタル家具付きのアパートに引越ししたい!」
(私)「あらそう、嫌なら出ていきなさいよ、嫌々ここに居てほしくないわ。
             中古車でいいんなら手切れ金代わりに1台買ってあげるわよ。

   なんちゃって介護もしなくていい」
 
というわけで娘は家を出て行った。
娘はゲットしたワンボックスカーで、身の回り品をてきぱき運んで行った。
新住所は教えないと言う。用があるならメールで!と言い残し・・・

これって16年前の私にそっくりの言動だ。

母に介護が必要となり、実家のある鳥取で同居生活が始まった。

 

母はグチひとつ言わず、とてもきれいな字を書く人だった。尊敬していた。

が、しばらくぶりに見た母の状態に愕然とした。

私から家を奪い、大好きな仕事を奪い、この先10年、母のおむつ交換で

私の人生は終わるのか?と思うと
ボケた母を許せなかった。いつも優しさの欠けたキツイ言葉で母を責めた。

母はさぞつらかっただろう。

 

娘が家出したあと、

私は元の独居生活に逆戻りした。キッチンを汚すなと怒られなくて済む。
箸をよく落とす、もの忘れが多すぎる。ボケてきたんじゃないの?と
私の軟弱なプライドを、ハラスメントされなくて済む。

 

娘は私が腰を曲げ、ヨタヨタ歩く情けない姿を見るに忍びないと、

自ら家を出て行ったに違いない。心の中で泣いていたに違いない。

自立心が人の数倍強い母だから、距離をおいて静かに見守りたいと思ったに違いない。

私自身は体はヘロヘロだが、メンタルは平穏だ!
ただし体の疲労度がはんぱない。
6時に閉店した後は、階段の手すりにしがみついて這い上がり
アヘアへ状態 ↓

                          

風呂に入る気力さえない。だけど
明日がある、明日があるさ、いつも通りバカっ早く起きて、

早朝シャワーを楽しむことにしよう!
                   

私は悟った
体の疲労は休息をしっかり取り、それなりのケアすれば改善される。
改善できないのは心と不治の病。

私の疲労度撲滅作戦

大好きな
「かっぱえびせん」「ビター70%のチョコ」「ようかんゼリー」を3種同時に食べること!
夕飯は要らない。かっぱえびせんはⅠ袋全部食べきってしまう。

その後は「爆睡 !!」
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                                                  弁膜症の検査入院中の出来事

 

弁膜症とは

心臓の弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態を

「心臓弁膜症」という。
 

これには大まかに2つのタイプがある。

①    「狭窄」は弁の開きが悪くなって血液の流れが妨げられる状態。

②    「閉鎖不全」は弁の閉じ方が不完全なために、血が逆流してしまう状態。

 

(参)

心臓弁膜症サイト

 

私のは②だった。「僧帽弁逆流症」しかも石灰化が進んでいて

近いうちに胸を切り開いて、手術するということになった。

 

 

~~~~~~~~~~~

心臓内科4人部屋にはそれぞれの症状の患者がいる。

 

★    咳がひどい患者 (推定65才)→ タンの絡(から)んだような咳が一日続く

       カウントしてみた。発作のときは60回、秒速と同じ。

       1分間に60回の咳とは! かなりくるしいと思う。

 

     ある時ふっと 咳が止まった。 すると本人が

 

  「コンチクショウ(怒!) なんで咳がでるのよ~?どーすりゃいいのよ~?」

  その後

  「いびきの音」

  またその後

  「せいちゃん・・・・・・」誰かの名前みたい。これは頻度多し。

  お若いころの恋人だろうか?

 

★   「頭が下がります」と言う患者(推定70才)→どーゆー意味だ?

   音声がきれい。べッドの角度を変える時の音声だと解った。

   ベッドのコントローラーから聞こえてくる。

 

  次の音声は

  「頭が上がります」だった。

 

★    静かな夜中と早朝にごそごそ、クシャクシャ雑音を立てる患者→(推定85才)

  雑音はオムツを広げたり、重ねたりしているような音だった。

  これが30~40分続く。理由は不明。

  難聴なので、ご本人は自分のたてるノイズがどんなに大きいか判断できない。

 

  周囲に不眠の要素を作っているのが解らないのだ。

  さらに話す声がめちゃデカい。自分の話す声が相手に聞こえるかどうかが

  心配なのだ。

  ハンドマイクでしゃべっているのかと思えるほどだ。

  

 

   咳のひどい患者さんがある深夜、

  「ゴホッうるさいです。ゴホッ。も~いいかげんにしてください」

  と、この難聴患者に叫んだ!

 

  直後「ぶぁ~~~~」と咳と共に何かを吐いたようなうめきが聞こえてきた。

  部屋にすっ飛んで行くとあたりは血まみれ。

 
   

               

 

私はナースコールをして、手早く現状を話した。

看護師さん達が2人、ドクターとともに飛んできた。

ノイズ難聴さんは、何事かと喀血された患者さんを見にきたが、

無表情で自分のベッドへ帰って行った。

 

患者さんは即行、ベッドごと緊急室へ。

その翌日部屋はきれいに清掃され、空き部屋となった。

他の部屋へ移動されたのか?永眠されたのか?

知りたくても看護師さんたちに、尋ねるのが怖い・・・

 

血まみれになって、ナースコールをする余裕すらなかったはずだ。

私を見上げて「助けてっ!!!!!」大きく見開いた無言の眼。死への恐怖の眼、

その眼が頭から離れられない。

 

 

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                                                           老いては子を追い出せ

 

前回のネタに「老いては子に従え」と、しおらしいことを書いたが、

これは間違いだと気づいた。
“老いては子を追い出せ” が私の場合はピッタリ。
私は複数の病魔に苛まれ、トイレまで壁伝いに10歩くのがやっと。

私の介護のため娘はまず1人で帰国し、うちの中の寝具、家電製品、なべ、かま、
レンジ、炊飯器、冷蔵庫、寝具類・エアコンを独居用から大家族用の新品に取り換えた。

さらに感心なことに家中、特に水回りの風呂、キッチン、トイレなどを
ピッカピカにみがきあげた。
消毒スプレーを片手に、日に3回そうじ機をかける。その後床を拭く。
恐ろしやこの潔癖症!
       
ただ私がうれしくないのは、小言を言いながらそうじすることだ。

 

〇 こんなに床が汚れているのに、よくまぁ気がつかないこと!
〇 風呂場の壁のすみっこにカビが生えているわよ。見てみないふり?
〇 冷蔵庫にお母さんの指紋がついているわよ。手を洗って冷蔵庫のドアを開けてよ。
〇 台所洗剤・洗濯洗剤・風呂・全部それ専用の商品を使わなきゃだめよ。
〇 100均の商品は100円の値打ちでしかないわよ。
〇 特に文房具はホームセンターか専門店で買いなさいよ。
〇 ごみの分別をもっと正確にしなきゃ。
〇 その他もろもろ。ケチの付け方、罵倒も暴言もひんぱん。
〇 盛りだくさんのパワハラ・モラハラ・無視

「老いては子に従え」なんて殊勝なことを言ってはいたが
全身病気まみれの、私の強力部位はメンタルの強さだけ。

その頑強なメンタルが、崩壊を起こし始めた。

        うううううううざ~い

10日前に娘の夫が5歳の坊やと来日した。
目的は坊やの教育問題だ。日本の幼稚園に入園させたい。
先進国日本のハイテクな教育と、勤勉・穏やかな国民性・武士道.婦士道の日本人気質を
学ばせたい。日本人のルーツはすでに坊やには半分ある、ハーフだもんね。
やむなく大人3人+活発なガキんちょの、4人の同居生活がスタートした。
3度の調理は私。娘の夫は洋風・娘は和風・ガキんちょは幼児食・
私は病人食。

これは介護とは言えないぞ。独り暮らしよりやるべき家事が増えた。

私の疲労度はマックス!
住まいは建売を、店舗用にリフォームした住宅だ。
1階は店と私の作業場、2階に10畳の部屋が2つだけ。
この超狭家屋に大人3人、ガキんちょの4人が暮らすには狭すぎる。
娘はプログラミングの仕事で在宅ワーク、私も洋服直しで在宅ワーク。

空間の狭さは、人の頭脳までイライラを及ぼすのか?
まず最初にぶちぎれたのは、いちばん理性を保つべき年長の私。
「そんなに不平不満・文句・小言を言うのならこの家を出ていけ(怒)!!!!
娘は家具レンタル付きのアパートを探し始めた。
日本のハイテクを学ばせたいという、教育方針はどーなったの?
娘の夫は仕事があるので、日本滞在1週間で出国した。

彼は私たち親子の摩擦を、案じているんだろうな~。
食後の器をきれいに洗うニュージーランド青年だった。

「そんなに文句を言うのなら、この家を出ていけ!」私の言った
ぶちぎれワード。これこそパワハラではないのか?
後悔ばかりが先行している。

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