貸切りの料亭。京料理とともに一献。
昨年、超ゴーカな締めくくりの夜。
京都のお水は軟らかく、すべての味を引きたてる。
豪勢な食材に目を奪われがちでも、味を決定づけるはベースのお出汁、お水。
「同じ材料を持って行っても、よそでは出来しまへん」
とは、リッパな一枚檜のカウンター越しから、大将の弁。
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すっかり 若い人に囲まれる機会が多くなったこの頃。
いや、長老がいらっしゃる席などでは、まだまだ若ゾウの中途ハンパさ。
(年寄り扱いするなと拗ねたと思いきや、頼みごとの時など『もう歳だから』と急に老け込んでみせる 昨今の長老たちよ~~
調子がよいのは、なにも若者ばかりではないのであーる)
間に入り、気を使い、時に散財して、何だかくたびれちゃうだけの日もあるのだけれど・・・
それなりにこなしていくと、くぐり抜けただろう近しい先輩方との ご褒美タイムが待っていたり、もする。
結局は、何もかもまわり、まわる。
しばらく "引きたて"役の苦労は 買ってでもしなくてはいけないのかもと、冬の古都にて思ふ。