風と共に去りぬ | Yui's every day★

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先日、風と共に去りぬ
をついに観ました(約4時間)
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誰もが知っているタイトルにもかかわらず、意外にも観たことのない友達が少なくない印象のこの映画。

先日、気分転換に小説を読みだしたのですが、先に映画が気になって観てしまいました。現時点では、小説と映画では少し違うので、通勤電車の中で、まだ小説をわくわくして読み続けられそうです

小説自体は1936年に刊行、映画は1939年に公開(いかに小説が刊行後すぐに高い評価をすぐ得たのかが分かります)されました。物語の設定は、南北戦争(1861-1865年)の前後。

当時の時代背景や、脚色はされているもののどのように人々が生活していたのかが垣間見える映画でもありました。

原住民から土地を譲渡させ、元々はイギリスのピューリタンが迫害されて移り住みイギリス文化が多く持ち込まれたものの、アイルランド等イギリス以外からの移民も移り住んだからこそ、イギリスの伝統とは異なる自由・文化が育まれたことや、それでも、1860年時にはまだまだ女性は男性と結婚することでしか生き抜いていくのが難しい時代で、いかに男性に『淑女らしく』振舞うことが大事か教えられてきた女性たちの姿は、今のアメリカの姿を思うと、とても新鮮に見えました。

例えば、主人公のスカーレットは、殿方との出会いの場では、
・未婚の女性はガツガツ食べないこと
(パーティーの前は、自宅で沢山食べてから現地入り。パーティーではほとんど食べないようにする)
・昼間は胸元を見せてはいけない
・控えめにしとやかに振舞うこと
などを母親や乳母から教わります。

また、面白かった風習としては、午後の早い時間からバーベキュー→夜の舞踏会と続く日は、女性たちのみバーベキューと舞踏会の間に昼寝の時間が設けられていたこと。夜遅くまで耐えられるようにということもあるそうですが(男性はその間お酒を飲みながら談笑していたみたい)、美容の睡眠時間としても捉えられていたそうで、その映像は、とても印象的でした。

スカーレットを演じたヴィヴィアンリーがとても美しくて、今見ても全く古さを感じませんでしたレットバトラーは当時38歳で演じたそうですが、今の38歳より渋くて包容力がありそうに描かれていて、とても素敵でした。

そして何より女性が生き抜くために誰かに頼りきるのではなく、自分で戦略を考え、行動していく女性の魅力が伝わってきます。(スカーレットは、過剰に傲慢ではあるので、周りの人が少し可哀想とは思ったのですが

女性が生きる・働く・輝く・結婚するとは?の意味を、現代の女性が見ても考えさせられる映画で、スカーレットの型破りな格好良さは、現代を生き抜く上でのヒントにもうつりました

名作には名作と言われる所以があるのだなぁ、と思うほど心に残るシーンばかり。4時間とかなり長いのですが、DVDは300円程度で販売されているので、観たことのない方にオススメです