2010年、2月初めに1回目の治療の為に2週間入院しました。


初めての入院、初めての点滴、今まで健康だった私にとったら全てが初めてだらけ。

「どうして神様は私を選んだろう」という悔しさと悲しさで、両親の前で見せなかった涙を夜中によく流したものでした。


入院初日、外来での口数少ない先生とは変わって新しい先生になりました。

会った瞬間、「あ、この先生だ!」とよく結婚相手に思ってしまうような鐘がなりましたクラッカー

先生はいい事も悪い事も隠し事は一切なし。

そしてよく喋るし面白い!


カンファレンス室に説明に入れば、いつも時間が1時間以上たつぐらいの熱弁もしばしばです。

いつも納得がいくまでお忙しい時間を割いて、お話してくださいます。

週3回の血液検査の結果でさえ、先生自ら朝一番にデータが揃い次第、全てのデータが書かれた物をプリントアウトして配られます。

他の先生にお世話になっている患者さんはいつもこれを羨ましがります。

必要最低限のデータだけをみんな看護師さんから教えてもらうだけですから。


100パーセント信頼のおける先生に出会えるというのは、本当にありがたいです。



【入院初日】

先生と初対面。 

カンファレンス。 「大丈夫ですよ、僕が治します。治ります。」と力強いお言葉をいただきました。


『さー、僕はせっかちですから、さっさとやりましょう!』 とおろおろする私と両親を横目に、

造影剤を使ったCTをとり、

骨髄検査のために骨髄を抜き、

胸水を250cc検査の為に抜き、

生食の点滴開始。


先生は本当に注射のプロです。痛くないし、早い!! 後々、この事を先生に言ったらちょっと自慢げでしたべーっだ!



『明日から抗がん剤はじめますよー』。 なんて早い展開!

おろおろするだけの両親には逆によかったかもしれません。なんせ、考える暇がありませんでしたから。




「テレビみたいに吐く事を期待しないでね!」の言葉通りなんなくCHOPを次の日に終わらせたのでした。

薬の効き目は顕著に表れるもので、薬を打ち始めて2日後には上半身の浮腫みもなくなり、吐く事もありませんでした。

この時の入院では、CHOPでまず悪い物を全て体の外に出してしまってから退院直前にリツキサンを点滴しました。

退院時には看護師さんからこう言われました。

「マロンちゃん、本当はそんな顔だったのね・・・」

5キロ分の体重増加があったんです。そりゃ、浮腫みもすごかったはず・・・・


その後の外来では1日目リツキサン、2日目CHOPの組み合わせになります。



続く