昨日「ブランド」に対する感覚について書きました。

もう少し踏み込んでみますね。

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高校生のある日、「大学生になったら、ヴィトンのバッグを通学カバンにしようカバン」と思い立ったのはある雨のひどい日でした雨


学校学校に着いた頃にはカバンもビショビショで汗机の上に中身を全部出して乾かしたのですが
ヴィトンのバッグを使っている娘の中身は被害を受けていない目
お店を広げた机の隅っこで授業を受けている私とは対照的に
ヴィトンのバッグの娘は広い机を悠々と使っている。


魅力はそれだけじゃないコスモス


満員電車でドアにカバンが挟まれようが、びくともしない丈夫さ。
元々がトランク専門メーカーですから、丈夫さはこの上ありませんおんぷ
私も教科書を守るために、ヴィトンのバッグにしよ!!と思ったのです。


早速、「おじちゃま~音譜大学生になったら、ルイ・ヴィトンのバッグ買ってねドキドキ」とお願いスマイル


その頃はヴィトン人気は今ほどではなかったのか… 単に私が気付かなかったのか、

今ほどみんなが持っていなかったし、私も好きでしたから。

ところが、、伯父に敢えなく却下されましたダウンダウンダウンダウンダウン波


伯父曰く、「ルイ・ヴィトンは30代以上の女性をイメージしてデザインされています。あなたの年齢で持っても、似合いません。
カッコ悪いですよ。」と。

30代になったら持とうと思っていたヴィトンも、今ではあまりにみんなが持っていて、挙げ句パリ本店では、日本人購買率が全売り上げの40%を占めながらも、疎まれていると知って
どうして快く持てるでしょうか。

今では、ルイ・ヴィトンを私のクローゼットに入れる気はありません。


ブランドはそもそもそのほとんどが
どこかの王家、貴族のお抱え職人から始まります。

王侯の受注を受け、それに応えて腕を磨き
素晴らしい製品を生み出したメーカーを、
時代が変わり、私たち一般の人が「ブランド品」として手にするようになりました。
20世紀になって興ったブランドは、その師弟たちだったりします。
※例外はあります。

例えばルイ・ヴィトンは、旅行カバンとしての評価から始まり
映画「足ながおじさん」でヒロインが船旅のとき持っていたトランクも
ルイ・ヴィトンでした。
客船での船旅に王侯たちはヴィトンのトランクを愛用しました。

私の教科書を雨水から守り、満員電車にも傷まないカバンとしてヴィトンに着目したのは、理に適ってはいます。でも年齢不相応という理由で却下した伯父の目も、また間違ってはいませんでした。


日本では10代の若い女性がブランド物をたくさん持っていますが、そのブランドの本場であるヨーロッパ各国では、そういう姿は見られません。


こんなエピソードがあります。


高校2年生のお嬢さんのお父様が、出張でロンドンに行くことになりました。

娘さんは、お父様にCHANELのバッグをお土産としておねだりまします。

お父様は黙って承諾しますが、帰国したお父様から渡された彼女待望のCHANELのお品は、、、


小銭入れでした。がま口財布


彼女は「ちが~うーーーあせる」とわめいたそうですが、


彼女のお父様は、ロンドンのCHANELを訪ね、こう店員さんにオーダーしたそうです。


「16歳の娘にお土産にできるようなものをください」、、、、、と。


お父様は確かにCHANELのロンドン本店を訪ね、娘さんへのお土産を買いました。

但し、16歳の娘に相応しい品を、愛娘のために選んだのです。


素晴しいエピソードでしょう~!?ラブラブ


ファッションは似合えばいいのではなく、
年齢や立場、また自分の思想、コンセプトも無関係ではありません。ブランドもお金があれば誰でも購入することはできますが、相応しいものを選んでこそ、本当のおしゃれであり、本当に似合うといえます。

自分の年齢、立場、そして表現したい思想を考慮して、自分づかいのブランドを選べるといいですね