
マジメなお話。
mixiでは頻繁に書いていることですが、ここでは滅多に書かない私の活動のお話。。。
昨日、NHKで開催されている、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民問題の認知を得るための映画祭で、アフリカの戦闘地域に生まれ育った子供たちの映画を見ました。
地球上で実際に起こっている出来事、、、私たちが知らなかった出来事に、心が痛み、身体を強張らせながら見ていました。
解決しなければいけない問題。このままではいけない問題。
心からそう思います。
でも!とってもスッキリしない気分。妙に心に引っ掛かるものを感じてしまったのです。
一緒に出掛けた(・・・というか、そこでボーイスカウト連盟からの奉仕で運営参加していた)友人が、
「参加者(出席者)で胸にブルーリボンを着けた人がいなかった」
と言ったのです。
奉仕、、、ボランティアというのは、自己の問題が解決した後に、他者に対してさせて頂くもの、、、と、子供の頃から奉仕活動に参加した身として、認識しています。
自己犠牲は結構だけれど、自己の問題も解決できないまま他者のお役には立てない。
映画は、子供たちが、反政府軍が兵力増大の為に誘拐される、、、その為に起きる悲劇を紹介していました。
誘拐、、、abduction、、、、、拉致。
私には「abduction」という語の和訳で一番に浮かぶのは「拉致」です。
地球上のどこかではなく、我が国日本において、今現在拉致されて祖国に帰れない方々が現実にあります。
これこそが自分たちの問題であり、自国日本が抱える深刻な問題。
私の従妹にも国連難民高等弁務官事務所で働く人がいます。難民問題は放っておいていい問題ではなく、手を差し伸べるべき問題で、ここで懸命に働く方々は本当に立派だと思いますし、「できること」をすればいいのですが、アジア・アフリカの難民問題に懸命になる前に、同胞を取り戻すことにももっと意識を持ってもらいたいと思いました。
映画を観に来ている200人ほどの人たちの内、何人が拉致問題に心を寄せているのかなぁ、、、??!
思いましたよ。
..........
拉致問題は今難しい状況になっています。
既に6年前の小泉訪朝の折、横田めぐみちゃんを始めとする拉致被害者の「死亡」報告が北朝鮮から出されています。その後膠着状態の拉致問題、、、ある日突然消えてしまった家族を取り戻せる光明は、まだありません。
ご家族たちは、懸命に我が子、姉妹兄弟を取り戻す為、頑張っています。
でもね、徐々にお年から、状況から、弱気な面も見せ始めています。。。
先々週の日朝協議の結果から、すべての拉致被害者を日本に取り戻すことが難しくなってしまうような、、そんな懸念観を関係者は持っています。
既に政府から拉致被害者として認定されている方が17名。500人以上の方々に拉致の疑いがあり、その中で100名余りが、拉致された疑いが濃厚。
日本には100名以上は拉致被害者がいる見込みなのです。
このすべての方々が我が家に帰れるまで支援し続けるつもりで、東京で実働的な活動を行っています。
国会の「拉致問題特別委員会」を傍聴した折、日本政府もどうこの問題に取り組んでいいかわからない、、解決法がわからない、、、モンスターを相手にしているような困惑の思いを抱えているのを感じました。
政府がそんなことでどうする!!
私たち国民は政府こそが頼りで、政府を信頼したいのです。個人が北朝鮮に乗り込んでどうにかできるなら、本当に北に行ってしまいそうな人は周囲に大勢います。でもこれが国家間の問題である以上、政府交渉しか手段がないんです。
どうか毅然と、そしてしっかりこの問題に立ち向かい、拉致されたすべての日本国民を北の地から取り返してほしい!!
日本政府には、もっと気合を入れて取り組んでほしい。
よど号ハイジャック事件の際、運輸政務次官だった山村議員は、人質となった一般乗客の身代わりとして、颯爽とタラップを上がって機内に入った映像を私も見たことがあります。
軍隊を持たない日本では、邦人救助も外交官の役割で、命を賭して邦人を守る覚悟なくして、外交官は務まらないでしょう?
どうか命懸けで拉致問題解決に当たって頂きたい。
交渉に当たっている斎木アジア太平洋州局長は、真剣です。
どうか日本政府も真剣に、気合を入れてすべての拉致被害者救出に当たってほしいと、心から願います。