ブログネタ:自殺について考える 参加中

高校の「保健」の授業の中で、「葛藤」の章の中に「自殺」の項目がありました。
その授業のことをとてもよく覚えています。
その直前、仲良しのお友達の彼氏が自殺したばかりでした。
太宰治に異常に傾倒し、やがて死後の世界にこそ真理があり、死は幸せをもたらすと真剣に考え始め、幸福を得るためにと死を選び、自殺してしまいました。友人たちが第一発見者。


授業では白い紙が配布され、そこに先生の質問への回答を記入していきます。

まず、自殺についての賛否の意見。
そしてその理由。。。

カトリック信者の私にとって、自殺は「十戒」の中で示された大罪の一つです。キリスト教の信仰では、自ら命を絶った者は、死後神の国(天国)に行くことは許されません。
天国に行けなければ、亡くなった祖父母に会うことはできない。だから私は自殺しない、、、というのが、幼いころからの思いでした。
本当にそういう信念の元に、自殺を否定してきました。それが私の真意。

日本の社会には自ら命を絶つ「自害」という文化がありました。キリスト教国ではない日本ではの文化が定着していますが、戦国時代、夫の足かせとなるまいと、家のために自ら命を絶ったキリシタン、細川ガラシャ夫人がいました。
自ら命を絶つ決意をしたものの、神の教えには背けないと、家臣に刃を向けさせて落命します。
日本人として、武家の流れをくむ女性として、カトリック信者ながらガラシャ夫人の在り方には深く感銘を受け、意識するものがあります。

私は直接に自殺した知人はありませんし、本当に表現しがたい辛い気持ちを抱えて苦しんだ経験もありますが、それでも、自分の人生を終わらせたいと思ったことは、一度もありません。
自殺は弱さでもなんでもなく、脳内物質の影響なので、例えば、インシュリンが不足して代謝に影響が出るのと同じ。その結果死にたい衝動に駆られる、、、というものですが、一度しかない人生、死んでしまったらおしまい。

結局最後の判断は、自身の哲学によるのでしょうね。
自分の哲学を持つこと。それがとっても大切なことだと思っています。