今年最初の記事に、最近聞いたちょっと素敵なお話です。
よく、「子供は親や生まれる家庭を選べない」と言いますよね。でもそれはどうやら違うらしいのです。
とはいえ、小さな子供のことなので、科学的な調査は難しいのですが、幼い子供の中に、生まれる前のことを記憶している子供達がいて、生まれる前の世界について尋ねると、一様に同じことを言うそうです。
それによると・・・
子供がいっぱい集まっている場所があって、みんなで遊んでいるそうです。でも気に入ったママ、気に入ったお家を見付けると、「あっ、行ってくるね~♪」と言って、誕生してくるというのです。
事実、受胎する様子を科学的に観察すると、卵子も精子も相手を選んでいるかのような動きがあり、お互いに気に入った相手のとき、受精しているように見えるそうです。
生命の誕生は科学や人工的力の及ばない分野で、最も神秘的なことです。どんなに愛し合って望んでいてもなかなか子供を授からないご夫婦もあれば、全く考えていなかったのに子供を授かる場合もあるでしょう。でも大人の意思とは別に、子供は「生まれたい」と望んで生を受けて、私たちのところにやってきてくれるのです。
以前、私に「是非子供を持って下さい。きっといい子育てをすると思う。」と言った方がありました。
私自身が子供のような意識なので、自分が子供を持つことは想像もできませんが、一度だけ、「この人との子供がほしいな」と思ったことがあって、そんなことを思った自分に驚いたのですが・・・
その男性は、お仕事で子供と接する機会が多かった時期、実に不器用に子供達に接していました。その様子を見て、「あぁ~、なんて不器用なんでしょう。きっと子供があまり好きじゃないのね。でも私との子供なら、可愛がるんじゃないかしら?」と思ったの。「きっと、メチャクチャ可愛がるでしょうね♪」と。
私の知っている男性で、小さな子供を見ると、実に楽しそうに子供のお相手をする男性がいます。どう見ても子供好き。あるとき尋ねたら、「自分の子供ができて、子供が好きになった」と言っていました。
なるほどね。きっとその以前は興味がなかったでしょう。でも男性も、子供が生まれると変われるのですね。
今もどこか生まれる前の子供達が集まっている世界で私たちを見て、生まれる家庭、母親を選んでいるのかしらね?
中学校の教科書の中に、「I was born.」という一文があるのですが、子供の誕生は受身ではなく、望んで、親は選ばれて生まれてくるのだと思うと、偶然ではない、運命のようなものを感じます。