今シーズンもドラマ盛りだくさんでしたが、一番見入っていたのは、TBSドラマ「孤独の賭け」でした。
いつもビデオ録画でしたけれどね。
一人の女性が、偶然出会った若手カリスマ社長との取引でビジネスを始め、成功し、やがてカリスマ社長は転落の人生を歩み、二人は好意を持ちながらも人生が交錯することはない。
私はハッピーエンドが好きなので、どうしてもあの結末には納得できず、不満を残します。
なぜ千種梯次郎は転落し、したたかに見えた乾百子は成功したのか・・・
与党副総裁夫人の大垣鶴子が、総てを失った梯次郎の妻・寿都子に「この世の中は生まれながらに総てを持っている人だけが生き残るのよ」という台詞のように、例えば、時代の寵児と言われようと、新進の者に人は群がり、ときには利用され総てをもぎ取られてしまうことがある。そして必要がなくなったら、あっさり群がっていた人は去っていく。
百子はお金と復習に執着しつつも、心ある友人と、正しい道を示してくれる兄の親友のお陰で、盲目になることはなかった。兄の友人蒔田二郎は、百子の元を去っていくとき、「自分を見失うな」と言う。
どんなに周りが変化し、自分の環境が変わろうとも、自分を見失わず、「心」を失わなければ、必ず道は切り開かれていく・・・と。
わかっていること。当たり前のことだけれど、改めて、その大切さを再認識した最終話でした。
梯次郎には、百子のような親友信子や、二郎さんのような存在がなかった。
これが二人の最大の違い。
友達は大切。
私は何より人を一番大切に思います。
今勤務先で、今まで私を大切にし、必要としていた人から、私の心が離れてしまいました。どうしてもその人の、人を大切にしない心が我慢できず、多くの「人の心を踏みにじる行為」を目にしながらも、目を瞑って、グッと堪えて気持ちを乗り越えてきましたが、でも限界がきてしまった。
私はそんなその人がどうしても許せない。
その人は私の心が離れたことを知り、もう私を不要と考えている。
あなたはいつもそうやって自分のチームを築けないできたのね。あなたには、あなたの為に骨を折ってくれる人がいない。
かつて私は、あなたの為に辞職を覚悟で汚れ役を引き受けてもいいと言ったことがあるはず。
そのときあなたは一瞬間を置いて、「それは結局は私の落ち度として見なされるから、そんなことやらせられない」と返答しましたよね。
私を思う気持ちと、額面通りの意味とが感じられましたよ。
私以上にあなたに力を貸そうとし、そして力になれた人はいないはず。私はそう自負しています。それはあなたに感謝の気持ちがあったので、お返しをしたいと思ったから。その私さえ、あなたは繋ぎ止めておくことができなかった。
私の信頼を維持できなかった。
あなたと私の決定的な違いは、信頼できる友人をどれだけ持っているかでしょう。
自分を信頼してくれる友人をどれだけ持っているかでしょう。
あなたの為に叱ってくれる、あなたの為に泣いてくれる友達が、どれだけいますか?
あなたは結局一人なのね。そのときどきで必要な人で周囲を固めて、過ぎていくのね。
あなたが本当に失いたくない人って、いるの?
私より以前に入社している人で、なぜあなたのブレーンとなるような人材がいないのか、私には不思議でした。
今はよくわかる。あなたの心がそうしているのね。
どんな仕事であれ、基本は「心」だと思っています。
私には、自分の仕事に絶対必要と思っている人が、友人の中にいます。
信頼と、能力を持った人。
そして私の心の鏡となってほしい人。
私はこの数年、あなたに随分貢献しましたよね?
あなたとは、或いは一生付き合っていくと思っていたので、残念です。
人は環境や状況、経験によって変わってしまうことがあります。一瞬惑わされたり、目新しいものに目を奪われることがあっても、自分が一番大切にしているものがブレなければいいと思う。
いえ、絶対ブレてはいけないものがあると思う。
私はどうだろう?
この数年、大きな環境と立場の変化の中で、自分が忘れているものはないでしょうか? 失っている心はないでしょうか?
自分のこともよく見直してみましょう。