X'mas ⑥ クリスマス・ツリー(補足)

  ~ドイツでクリスマス・ツリーが発足した歴史~


クリスマス・ツリーの起源はドイツ にあり、その最古の記録は1419年、ドイツのフライブルクで、パン職人の信心会が聖霊救貧院にツリーを飾ったというものと、先日お伝えしましたが、更に記録を見付けました。




その由来は8世紀のドイツにさかのぼると言われています。


当時のドイツには、ドルイド教団員(キリスト教に改宗する以前の古代ケルト族の僧・妖術師・詩人・裁判官など)と呼ばれる人たちがいました。

彼らはオーク(木)を崇拝し、幼児犠牲を捧げていました。


伝説によると、イングランドからの伝道者であるボニファティウスがそれを止めようとしてオークを切り倒したときに一本のモミの若木に関わる奇跡が起こったため、それを記念するためにドイツではモミの木をクリスマスに植えるようになったということです。



また、16世紀、宗教改革を行ったマルチン・ルターがクリスマス・イブ礼拝の帰り道、森の中で常緑樹の枝の合間にまばゆく輝く無数の星を見ました。その美しさに打たれたルターは、それを子供たちのために再現しようと、家の中に木を持ち込み、火を灯したろうそくを枝にくくりつけたそうです。


それから、ドイツではクリスマスツリーが一般的になり、次第に色々なオーナメントが飾り付けられるようになってきました。



私個人としては、クリスマス・ツリーには異教や、新教の影響が強いように感じられ、旧教であるカトリック社会でも一般的になっていることに、少し不思議を感じます。